あぶない美容クリニック、医師が見た3つの特徴。「イケメン医師が患者さんをナンパ」

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こんにちは、ドクター麻梨子こと、美容外科皮膚科医師の平田麻梨子(ひらた まりこ)です。

最近、増えに増えている美容クリニック。一時期のエステ業界のように、他業種の方がこぞって参入してきています。わたくしは若輩者ですが、医師として思うことが多々あります…。

◆先生不在のクリニックが多くない?

医師は自分の大元のクリニックとプラスでアルバイトに行くことが多く、私も色々なクリニックで働かせていただいております。そんな中で不思議に思うことがあるのですが、なぜか常にアルバイトを募集している病院が結構あるのです。

基本的には常勤の医師がいて、休みの時にアルバイトの医師を雇うのが通常です。しかしアルバイトしかいない飲食店のように、看護師やカウンセラーが仕切っていて医師は“初めて来たアルバイトがお留守番”しているような状況のクリニックが増えている印象です。

なぜそういうことが起こるかというと、他業種のお金持ちがオーナーで、脱毛やアートメイクなど看護師施術がメインのドクターに依存しないクリニックを作っているからです。

ちなみに誰か医師が出勤していれば法律的に何の問題もないですよ。それに医者だけで牛耳(ぎゅうじ)るより、他業種が参入した方が価格を安くする傾向が強いですし、消費者目線のクリニックを作ることができるので、患者さんからするとメリットが多いと思います。

その一方、アルバイト医師って、特に脱毛クリニックの場合、医師の専門は問われません。例えば眼科医で皮膚は全くわからない医師でもOK。そういうケースでは医師本人が脱毛に関して無知なので、トラブルが起こった時は対応が難しいでしょう。うまくいっているときはいいけれど、何か起こった時は怖いなと思っている私です。

私自身は慣れていないことは絶対にしたくないので、バイト先は普段の仕事よりもイージーなものしか受けないようにしています。儲け主義じゃなく患者ファーストが、結果として美容業界を盛り立てると信じておりますから。

◆SNSはただのキラキラ世界

最近は、医療業界も集客をSNSで行うことが主流ですね。ドクターがタレント化しているので、皆フォロワーを増やすことに必死で、中にはフォロワーを買う人も多く、自身で可愛い女の子にDM(ダイレクトメッセージ)を送って来院してもらう“つわもの達”の話もよく耳にします。

それ自体がどうというわけではないのですが、あくまでもSNSはSNSであってリアルとは異なるよということを、消費者は理解する必要があります。「サプリ飲んだらおっぱい大きくなった」は嘘だったというのと同じですね。

インスタグラマーは無料か、もしくはお金を払ってもらって宣伝としてクリニックに行っていることも多いので、悪いことを書くことはありません。

よく見ていると、バストが大きくなるサプリでカップが上がったと思ったら、その直前にヒアルロン酸を入れていたなどめちゃくちゃな投稿も散見されますので、あくまでも絵として楽しむのがインスタだと思います。

ツイッターはネガティブが喜ばれますので過剰な投稿も多いですね。とはいえ、どこかで情報を得ないと、クリニック数が多すぎてわからないと思うので、あくまでも参考にして、ご自身の足で居心地の良いクリニックを探すことをお勧めします。

◆イケメン医師にご注意を?

前出のようにDMを送ってインスタグラマーにちょっかいを出すドクターも多ければ、女性の方からドクターにDMを送ってというケースもあるようです。

老婆心ながら、それで女性に会うようなドクターにまともな人間はいませんので、夢を見ることはやめるよう注意喚起いたしますね!

◆良いクリニックを選ぶポイントは?

クリニックが多すぎてどこに行けばいいかわからないなとも感じるという声も聞きますので、プロの目線から、クリニック選びのNGポイントを以下、簡単にお伝えします。

・医師がうさんくさい
・謎のパッケージ売りをしている
・SNSが過剰に華やかすぎる

こういったクリニックは避けて選んだほうがいいでしょう。
良いクリニック選びについては次回、詳しくお伝えしますね。

◆自分の身は自分で

一部の悪い例だけ取り上げましたが、基本的には皆、真摯(しんし)に医療に向き合っている素晴らしいクリニック、医師がほとんどです。

今や美容医療の認知度は上がり、一般的になっているからこそ、その姿勢を崩さずより良い医療を提供できるよう頑張っていかないとと日々感じています。

患者様は、「値段だけで決めない、わからないことは聞く、おかしいなと思ったら勇気を出して撤退する」ことがポイントです。大事なお身体なので、自分自身で身とお金を守っていただきますようお願いいたします。

<文/平田麻梨子>

【平田麻梨子】
佐賀大学医学部卒業。九州大学病院、国立機構九州医療センターで研修を受ける。2013年、湘南美容クリニック勤務、分院長を歴任。2018年より自由診療、保険診療両分野の医師として、複数のクリニックに勤務する。 Instagram:@drmariko

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