クリストファー・ウォーケン、ドラマの撮影でバンクシーの実物アートを破壊

 オスカー俳優のクリストファー・ウォーケンが、新ドラマ『The Outlaws(原題)』の撮影中、世界的に有名なグラフィティアーティスト、バンクシーの実物の作品を、本人の許可の元、破壊していたことが明かになった。

 Peopleによると、現地時間10日に放送された『The Outlaws(原題)』のシーズンファイナルで、クリストファーが本物のバンクシーの作品を破壊したようだ。

 広報より、「『The Outlaws(原題)』のラストに登場したアート作品は、バンクシーのオリジナル作品であることを認めます。撮影で、クリストファー・ウォーケンが作品の上にペンキを塗り、完全に破壊しました」と発表された。

 『The Outlaws(原題)』は、スティーヴン・マーチャントがクリエイターを務めるイギリスのクライムコメディドラマ。バンクシーの地元ブリストルを舞台に、軽犯罪を犯し地域奉仕活動を命じられた7人が、活動中に大金の入った袋を発見するが、その様子を危険な連中が見ていることに気付かない…という物語。

 最終話で、クリストファー演じるフランクは壁に書かれたグラフィティをペンキで消しており、バンクシー作品のトレードマークでもあるネズミの絵であることに気が付かず、消してしまう。「これは最高だな」という彼に、奉仕活動を監督する女性が「口はいいから塗るように」と促すそう。New York Postによると、もちろんこれは、バンクシーの許可を得てのことだという。

 バンクシーの作品はこれまで高値で取引されており、今年はじめには、ロンドンのサザビーズにて作品がオークションにかけられ、これまでで最高額となる2500万ドル(約28億5000万円)で落札された。また去年は、香港のサザビーズでネズミをモチーフにした作品が競売にかけられ、70万ドル(約8000万円)で落札された。

※記事初出時、見出しの人名に誤りがありました。お詫びして訂正します。

2021/11/16 18:42

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