小中学生「不登校」過去最多…学校の新しい居場所に「校長室」!? 若新雄純が提案

市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。10月28日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「小中学生の不登校」について取り上げました。

木曜レギュラーパートナーの若新雄純

◆増加傾向にある不登校への対策は?

文部科学省が10月に発表した令和2年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小中学生の不登校者数は約19万6,000人で過去最多となりました。

この問題について若新は「今までは、みんなが通っているところに“行けない”ことが問題視されてきたけど、今は視点が変わってきている」と言います。

性格や好みの違いがあるなど、さまざまな子どもたちがいるなかで「少なくとも義務教育の9年間、全員が同じところに通い続けることは、冷静に考えてみると無理があったのではないか。学校や教室という画一的な仕組みが、子どもたちにとってどのぐらい適していたのかということが見直されている」と話します。

増加傾向にある不登校への対策として、「校内にスクールカウンセラーを置くべきではないか」「副担任を手厚くしたほうがいいのではないか」といった声や、「教員だけでなく、地域でサポートするソーシャルワーカーの充実を図ろう」など、さまざまな議論を呼んでいるものの、すぐさまに人員拡充できないのが現状。

若新は「それでも子どもたちの変化は、日々刻々と起きている。僕は常々、不登校は、学校ではなく『教室』に問題があるんじゃないかと思っている。学校が嫌なのではなくて、『教室』という形に限界があるのではないかということ」と持論を展開します。

教室に自分の居場所を見出せず、クラスという枠からはみ出てしまった児童・生徒が行ける他の場所を学校の中に作る必要性があるが、保健室や面談室などは、少しネガティブなイメージがついてしまうので足を運びづらい。そこで、若新が解決のポイントとして挙げたのが「校長室」。

自身の父親も元校長であったことから、教頭とは違い時間に余裕がある立場であることを前提に、「親子よりも、おじいちゃん・おばあちゃんと孫の距離感がうまく機能するときがあるように、校長先生は子どもたちに直接点数をつける立場ではないので、いい距離感だと思う」と言い、「校長先生以外の先生が新しいことをしようとすると、(学校に)許可を取らなければならないなど大変だけど、校長先生は自分の責任でできる。子どもたちの居場所がなくならないことが一番大事。逃げ場所が校長室なら、クラスからはみ出していても、ついていけてないとか、負けているイメージもつきにくい。別に体調が悪いわけでもなく、メンタルもやられているわけではないけど、なんとなく(周りと)合わせられないという生徒のために、校長室が開放されたらいいなと思う」と語りました。

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<番組概要>

番組名:Seasoning~season your life with music~

放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55

放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット

パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、乙武洋匡(火曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)

番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/38286

2021/11/16 20:00

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