世界65ヵ国450都市で展開! シリコンバレーで活躍する「Anyplace」内藤聡CEO、成功までの軌跡

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笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。11月6日(土)の放送は、「Anyplace」共同創業者でCEOの内藤聡(ないとう・さとる)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)笹川友里、内藤聡さん


◆シリコンバレーでの新事業の手応え

内藤さんは大学在学中にサンフランシスコへ語学留学し、大学を卒業した2014年にサンフランシスコに移住。その後、シリコンバレーで起業し、2017年に賃貸サービス「Anyplace」をローンチしました。

「Anyplace」とは、ホテルの空き部屋を月単位で賃貸利用できるプラットフォームで、世界65ヵ国450都市で展開しています。さらに、今年からは「Anyplace Select」なる新事業をスタート。これはリモートワーク環境に特化した物件で、スタンディングデスクやワークチェア、高機能のマイク、カメラ、ライトなど、リモートワークに必要な環境を提供しています。

コロナ禍でアメリカでもリモートワークが当たり前になるなか、通常のホテルや物件には“仕事をするための環境がない”“Wi-Fi(の通信速度)が遅い”などの声にいち早く応えた新サービスとあって、内藤さんは「今すごく伸びていて、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、サンディエゴの4都市で展開している」と手応えを語ります。

◆「Anyplace」の一番の強み

内藤さんに転機が訪れたのは、大学2年生のときにたまたま観た映画「ソーシャル・ネットワーク」がきっかけ。「“自分と歳が変わらない若い人が、世界にインパクトを与えるような事業を起こしている世界があるんだ”と衝撃を受け、シリコンバレーにのめり込んでいった」と振り返ります。

そんなシリコンバレーについて、「世界中で使われているプロダクト(商品)のほとんどがここから生まれていて、本当の意味で“ゼロイチの事業”が生まれる場所だと思う。そこに惹かれて、“自分もこの舞台でやってみたい”と思った」と魅力を語ります。とはいえ、この地でビジネスを成功させるのは至難の業で、「事業を見つけるのが一番難しかった」と内藤さん。

というのも、日本のスタートアップのプロダクトは、アメリカで事例があるものを参考に日本でやるケースが多いものの、「アメリカだとパクるものがない。本当の意味でゼロイチのものを作らなければならないので、シリコンバレーに来てからの最初の2年はすごく大変でした」と当時を振り返ります。

渡米した当初は英語がしゃべれず、お金もコネもない状態だった内藤さんは、“何をすればアメリカに長く滞在できるのか”を考え、日本のスタートアップ向けのシェアハウス運営を開始。そこで多くの人が滞在している姿を目にした経験もあり、「宿泊や居住という分野に興味があったのかもしれない」と話します。

日本人の知り合いが増えていくなか、“シリコンバレーに来たからには、現地の知り合いを増やしたい”という思いから、現地のファウンダーや投資家など100人以上にインタビューして人脈を広げていき、その後「Anyplace」をローンチ。新事業として「Anyplace Select」もスタートさせます。

笹川がサービスの一番の強みを問うと、内藤さんは「私自身が(このようなサービスが)ほしくて作っているので、好きなところで好きなときに働きたい、住みたいというリモートワーカーのニーズを弊社が一番理解していると思っています。今はニッチに見えるかもしれないが、今後は旅先で働くことが増えてくると思っているので、(世間の)ニーズを理解し、そこに対して一番のソリューション(解答)を提供しているのが強み」と胸を張ります。

また、内藤さんがゼロイチから事業を始めるにあたり、大切にしているアプローチは“自分がほしいと思えるものかどうか”。「自分がほしいものだと自分を信じられるし、自分を信じられると、どれだけつらいことがあっても諦めないで事業を続けられる。スタートアップをやっていると、諦める機会のほうが多い。“トレンドだから”ということで、自分が好きでもないことをやっていると絶対に続かないので、このアプローチがすごく好き」と熱弁します。

◆ニーズに応え“未来の宿泊施設を作りたい”

今後は、今年スタートさせたばかりの「Anyplace Select」を「世界中に広げていきたい」と展望を語る内藤さん。「これまでの宿泊施設は“寝に帰るだけ”で、そこから働くことを想定していなかったので、デスクが小さくても、Wi-Fiが遅くても“まぁいいか”という感じだった。

でも今は旅先から『Zoom』コールをするとか、働くことが前提の宿泊が増えていますし、“インターネットが遅いのは許せない”“大きいモニターがほしい”というニーズが当たり前になってくると思うので、それに向けて未来の宿泊施設を作りたい」と話します。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆる国で生活様式や働き方などに大きな変化をもたらしているなか、「むしろ今はチャンスだと思うので、そこを狙っていきたい」と前を向きます。

最後に“シリコンバレーの未来”について、内藤さんは「未来のことは誰にもわからないから楽しい。振り返ってみると、Uber Eatsとかは10年前にはなかったけど、今はそれがない世界が想像できないし、今後もそういうストーリーが生まれ続ける場所がシリコンバレーだと思う。“新しいものを作りたい”“挑戦したい”という人にとって最高の場所であり続けるだろう」と話していました。

次回11月20日(土)の放送は、「Junify」創業者の安武弘晃(やすたけ・ひろあき)さんをゲストに迎え、お届けします。シリコンバレーで活躍する安武さんがビジネスアイデアを考えるときのポイント、さらには仕事の流儀など貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年11月21日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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  • 11/16 16:00
  • TOKYO FM+

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