“妖精”が母国をW杯へ導く…ストイコヴィッチ監督がチームに言及「大きな可能性を秘めている」

 セルビア代表のドラガン・ストイコヴィッチ監督が、14日に行われたFIFAワールドカップカタール2022欧州予選・グループA第8節ポルトガル代表戦を振り返った。15日付でセルビアサッカー協会公式サイトが伝えている。

 2月に就任したドラガン・ストイコヴィッチ監督が率いるセルビア代表は、FIFAワールドカップカタール2022欧州予選・グループA第7節終了時点で5勝2分の2位。14日に行われたグループA第8節で首位ポルトガル代表と対戦した。試合開始直後に自陣でのミスから失点を許したセルビア代表だったが、33分にMFドゥシャン・タディッチのゴールで同点に追いつき前半を折り返す。勝利が絶対条件のセルビア代表はハーフタイムにFWアレクサンダル・ミトロヴィッチを投入した。すると、90分にタディッチのクロスにミトロヴィッチが合わせて逆転に成功。試合はこのまま2-1で終了し、セルビア代表は2大会連続3回目の本大会出場を決めた。

 母国を本大会出場に導いたストイコヴィッチ監督は「選手たちは勝つことができると深く信じて、競争の激しい試合をした」とコメント。続けて「私にとって、ポルトガルは事実上ヨーロッパのチャンピオン。これは母国と私たちのサッカーにとって大きな成功」と喜びを口にした。

 また、“ピクシー”の愛称で親しまれるストイコヴィッチ監督は「リスボンでの試合が決勝戦になることはわかっていた。精神的な強さ、戦術的な成熟度、行動、規律、犠牲、私たちが求めた(勝利への)すべての原則を遵守したんだ」とパフォーマンスに言及。さらに「それがチームを誇りに思っている理由。未解決のままだったら、何も変わらなかっただろう。セルビアは祝うに値する」と胸中を明かした。

 最後に、欧州予選・グループA最終節で本大会出場を決めた“ピクシー”は「すべてが完璧に行われ、同じ勝ち点で最終節を迎え、この試合ではどちらが優れているかを示した。私たちはもっと大きな可能性を秘めている」と激闘となった欧州予選を振り返った。

 かつては選手として2度のW杯出場(当時はユーゴスラビア代表)を果たした“ピクシー”は、自身3度目の本大会で母国を躍進させることができるのだろうか。

2021/11/15 12:59

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます