結婚式当日、“会場の伝え間違え”が発覚。大ピンチを救ってくれたのは

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 人間だれしも間違いやミスは犯してしまうもの。しかし、大事な局面、ましてや結婚式などの一生に一度の晴れ舞台で、大ミスをしてしまったら…。でも同時に、奇跡も起きることだってあります。そんな体験をしたという優子さん(仮名:28歳)に話を聞きました(以下、人名は仮名)。

◆会場は海に面したオシャレなホテル

 3年の交際期間を経て、晴れて結婚式を挙げることになった拓実さん(32歳)と優子さん。2人が選んだ会場は、オープンエアで式が挙げられる、潮の香りが漂うポートアイランドのオシャレなホテル。

「式の日程が決まってからは、当日までワクワクが止まりませんでした。何度もネットで式場の写真を検索しては想像を膨らませたりして。常に心が浮かれていました」

 いよいよ結婚式当日になり、着付けの準備や段取りの確認をするために、先に会場に向かった2人。披露宴の開始は午前11時からのため、それぞれの家族や友人諸々、親族たちをいくつかの車に分乗して、8時ごろに到着できるように手配したそうです。

◆戦慄が走る1通のLINE

「物事が順調に進んでると思いきや、8時になっても誰ひとり来なかったんです。嫌な予感はしましたが、渋滞に引っかかった可能性も考えられたので、その可能性を信じました」

 そんな矢先、優子さんの親友K美さんから1通のLINEが届きます。

「ねえ、ホテルって神戸○○○プラザで合ってる?」

「聞き覚えのないホテル名を聞かされ、嫌な予感が確信に変わっていきました。みんなに配布した招待状をすぐさま手に取り確認すると…そこにはなんと、私たちが予約した会場と違うホテル名が書かれてたんです。その時の戦慄は今でも覚えています…」

◆違う会場に集まる招待客、頭が真っ白に

 まさかの会場の誤植が発覚。招待客たちはみんなミスプリントされた会場へと向かっていたのです。

「K美から、もうすでにかなりの招待客がそこに集まっていると伝えられました。そんなまさか…という感情と焦る気持ちで、全身から冷や汗、脂汗、いろんな汗がじゅわぁっと溢れ出てくるし、半べそになりながら、その場所を右往左往することしか出来ませんでした…」

◆新郎と弟がタクシーでどこかへ

 結婚式が失敗に終わると思われたその時、新郎の拓実さんが冷静な面持ちで優子さんをなだめ、どこかへと向かいます。彼が向かった先は、彼の弟である憲之さんがいる控室。

「どこに行くのかと思いきや、控室で憲之くんと二人で何やら真剣に相談していたんです。そしたら急に立ち上がって、血相を変えた2人がホテルを出てタクシーでどこかに行っちゃったんです…こんな時に大事な2人までどこかに行っちゃったので、不安で仕方なかったですね」

 ますます焦る優子さんは、拓実さんにLINEを入れますが、「ちょっと待ってて。ごめんね」との返信があり、時間だけが経っていきました。

◆観光バスから降りてきた招待客たち

「かれこれ40分くらい待ったんですけど、来る気配もなくて諦めかけていたその時に、1台の綺麗な観光バスが会場の車寄せに来たんです! そのバスから見覚えのある顔ぶれが続々と降りてきて、最後に現れた拓実と憲之くんを見た時、涙が溢れて止まりませんでした…」

 新郎兄弟のスムーズな案内によって、参列者全員が開始10分前に着席することに見事成功!会場全体が安堵に包まれる瞬間でした。

◆宴会場にて拍手喝采

 なぜ観光バスが会場にやってきたのかと言うと、新郎の弟・憲之さんは市内にある観光バス会社の社員だったのです。そして会場の誤植が発覚した時にダメもとで会社に問い合せたところ、たまたま1台だけ空きのバスがあったらしく、奇跡的に参列者の大移動が叶ったのです。

「本当に憲之くんがいなかったら結婚式は叶っていませんでした。彼なしでは実現できなかったと参列者全員にも伝えると、拍手の渦に飲み込まれました。成功に終われて本当に良かったです」

 大きなミス、そして奇跡が同時に起きた優子さんたちの披露宴。終わり良しなら全てよしと言いますが、良い意味でも悪い意味でもかなりセンセーショナルな門出となったとのこと。とりあえず、めでたしですね!

―シリーズ「結婚式の悲喜こもごも」―

<文/吉原紅葉>


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