【福島記念予想】小回りコースの適性がある馬を中心視

 長く、秋の福島開催を代表するハンデ戦。東日本大震災があった2011年に新潟競馬場で行われた以外は、同じ条件で行われている。小回りコースで行われるハンデ戦らしく、2011年を除く過去10回で1番人気は1着2頭、2着4頭、3着2頭。ただし、3番人気以内まで枠を広げれば1着7頭、2着7頭、3着6頭と悪くない。トップハンデ馬は延べ13頭走って1勝、2着2回、3着1回。小回りコースで多頭数競馬となることが多いので、コース適性は重要視したい。

 ◎エフェクトオンは阿武隈Sの優勝馬。小回りコース向きの末脚が武器で、そのレースを含め、福島コースは4戦して1勝2着3回。前走の新潟記念は8着とはいえ、後方から追い込んで勝ち馬からは0.5秒差だった。福島コースでは条件戦ばかりとはいえ4戦して最速上がりタイム2回。

 スタートが下手というわけではないのだが、二の脚が付きにくい馬で、後方からの競馬となることが多いのだが近走はそれがやや解消してきたようにも見える。前々走の阿武隈Sは勝負どころで動く馬たちを見ながら後方待機。このレースは逃げ、先行馬が2着、3着に残るような展開だったが、最後は空いたインコースを突き抜けた。逃げ、先行馬が顔をそろえた今回は、この馬の末脚が怖い。

 〇ココロノトウダイは福島競馬場で4戦3勝2着1回。この競馬場の2000m戦に限れば2戦2勝。先行力と立ち回りの上手さが武器で昨年の猪苗代特別、フルーツラインカップともに、わずかに口向きの悪さを見せながらも1番枠から好位のインで我慢をしつつ、4角では前を射程圏内にとらえて鋭く伸びた。

 その後、中山金杯でも勝ったヒシイグアスからクビ差2着となって今年の飛躍が期待された1頭だった。前走は久しぶりの1戦に加えて実績のない東京コース。それでも積極的な競馬から勝ち馬と0.9秒差なら悪くはない。得意のコースで重賞初制覇を狙う。

 ▲ヴァンケドミンゴは昨年の福島記念1番人気2着。勝った馬と同じような位置で競馬を進めたが、勝負どころでやや手応えが悪くなったのが痛かった。夏の七夕賞と同様に外から追い込んだが、あと一歩届かなかった。立ち回りの上手な馬ではなさそうだがコーナーで加速しながら長く良い脚を使えるのが武器。福島コース4勝の実績は評価したい。

 4連勝中の△アラタは福島コースの経験はないが、この夏は小回りの函館競馬場で2連勝。自在性もありそうで適性を感じさせる。ほか昨年の優勝馬△バイオスパーク、福島牝馬S優勝馬△フェアリーポルカと、最後に七夕賞2着の実績がある△ブラヴァスの名前を挙げておきたい。

2021/11/14 6:35

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます