“可愛いのにモテない”女子の典型的なパターン。男から見た、圧倒的に不足している要素とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「可愛いし性格も良いのに、本命に選ばれないのはナゼ?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:触って、褒めて、持ち上げて…。デートの正解を全て駆使したはずなのに、男がなびかなかった理由
女の子は可愛い。
生まれ持った可愛さに加えて、みんな一生懸命おしゃれをして見た目も気を使うので、さらに輝いていく。
でも、ここで不思議なのが、なぜか可愛いのにモテない、という子がいる。
それはなぜか?
女性にはわからないかもしれないが、男性からすると一目瞭然だ。
そんな“可愛いのにモテない”典型的なパターンのような女性・美希と出会った。
可愛いしスタイルもいい。性格もいいし、気も利く。非の打ちどころがない彼女。
でも実際デートに行って、彼女がまだ結婚していない理由がよくわかったのだ。
可愛いのに、なぜかモテない女子。男が見ている意外な点とは…
A1:「可愛い子だな」くらいのボヤッとした印象だった。
美希と出会ったのは、僕の同期が主催した食事会。友人に連れて来られた美希は可愛らしい女性だった。
「翔平です。お名前は?」
「美希です」
肩くらいの長さの髪は少しだけ巻いて、ネイルも控えめ。ふんわりしたスカートに、ニットのアンサンブル。
― こういう服装の子って多いよなぁ。
そんなことを考えながら、大人しそうな美希に、僕は一生懸命会話の糸口を探す。
「えっと…美希ちゃんはどこ出身なの?って、すごく肌が綺麗だね」
「そうですか?嬉しい♡肌だけは昔から強くて。でも翔平さんも、肌綺麗ですよね?」
「いやいや、僕は最近ゴルフで日焼けしてるから、そんな綺麗じゃないよ。お手入れとかもしていないし」
当たり障りのない会話だったが、美希はとてもいい子だとわかった。
「そうなんですか?それでその肌のクオリティ保てるのはさすがですね」
「汗っかきだからじゃない?辛い物とか食べるとすぐ顔に汗かくから、ナチュラルデトックス(笑)」
何が“さすが”なのかはよくわからないが、こういう時は笑いを取ろう。そう思ったが、美希は一瞬困ったような顔をして、すぐに違う話題にいってしまった。
「ちなみに翔平さんって、どういう漢字なんですか?」
「僕は大谷翔平と同じ漢字だよ〜」
「そうなんですね。すごい」
― 何が“すごい”んだろう?
そう心の中でツッコミながら、僕は当たり障りのない返しをする。
「いやいや、何もすごくないよ(笑)」
ニコニコとしながら僕の話を聞いてくれて、そして会話が途切れないように気を使ってくれている。
すごくいい子だなと思った。だがこの時点で(失礼な話なのは重々承知だが)たまに美希なのか、真希なのか名前を忘れてしまうことがあった。
― いかんいかん。名前くらいはちゃんと覚えないと。
そう気を引き締め、僕たちは2軒目へと移動したのだ。
だが2軒目へ移動し、僕の美希に対する印象が少しずつ変わってきた。
「翔平さん、次は何飲まれますか?」
「あぁ、どうしようかな。って、そんな気を使わないでね。美希ちゃんも楽しんで!」
さっきから、ずっと働く美希。店員でもないのだし、そこまでしなくてもいいのだが、いろいろと気を使ってくれていたのだ。
「ありがとうございます♡」
「美希ちゃんって、家庭的な人?」
「そうですね…。料理も好きですし、掃除とかも苦じゃないです」
「やっぱりそうなんだ!さっきからすごく気が利くし、女子力も高いんだろうなぁと思ったよ」
― この子、本当にいい子なんだろうな。
そう思った。柔らかい雰囲気で可愛いし、優しくて気遣いも完璧。きっと結婚するならば、こういう女性がいいのだろうなと思った。
「今彼氏とかいないの?」
「はい。今はいないんですよ…」
しかし、この時僕はわずかな違和感を覚えた。この質問をした途端に、急に美希は僕の膝に自分の膝をそっと合わせてきたのだ。
― んん?ここで急にボディタッチ!?
だが別にされて嫌な気はしない。だから僕は、美希を一度食事に誘おうと思った。
「翔平さんは?」
「僕も今いないよ。また今度、2人で食事でも行かない?」
「はい♡ぜひお願いします」
こうしてデートをすることになった僕たち。だが実際に2人で会って、僕は彼女が可愛いけれどモテない理由がわかってしまったのだ。
可愛いんだけれど…昔から微妙にモテてきた女の悲哀
A2:個性がなくて、つまらないから。
美希との食事は、グルメな人ならば知らない人はいない『エンジン』にした。
神楽坂という場所もよく、またカウンター席もあるのでデートにぴったりかなと思ったのだ。
「ここ、来たことあった?」
「いえ。お店の名前は知っていて、前から来たいなぁと思っていたんですが、初めて来ました。なので今日来られて、とっても嬉しいです♡」
やっぱり、「来たことない、初めてです」と言われたら嬉しい。有名店なので心配だったが、美希の反応に僕はほっとした。
「そうなんだ!よかった」
だがデートが始まってしばらくすると、僕は段々と居心地の悪さを感じるようになる。
「美希ちゃん気を使わなくていいからね!自分の分は自分で取ろう」
「そうですか?でも気になっちゃって…」
こういういいお店のカウンター席で、積極的に取り分けられて嬉しい男性は、今時珍しいのではないだろうか。
美希なりによかれと思ってやってくれていることはわかるのだが、少し違和感を感じてしまう。
そしてその違和感は、ここからさらに大きくなっていく一方だったのだ。
「美希ちゃんって、いい子だね。男性からモテるでしょ?」
「そんなことないですよ〜。翔平さんのほうこそ。カッコいいし、優しいし」
「いやいや、全然そんなことないよ。仕事が忙しくて予定も組めないし、彼女できても怒られてばっかりだよ」
「そうなんですか?仕事が忙しいのはいいことだし、仕事ができる男性は尊敬します」
― 尊敬します…。
美希の言葉は大げさで、上滑りしているように感じた。
「いや〜美希ちゃん、恐ろしいくらいにデキる女だね」
そう言ってみたものの、正直まったく響いていない。だが美希の“さしすせそ攻撃”は終わらなかった。
「翔平さんの私服って、おしゃれですよね」
「そう?ありがとう。美希ちゃんもオシャレだよね」
「そうやって褒めて返すところ、さすがです(笑)」
「違うよ、本心だよ〜」
「さすがです」「オシャレ(センスが良い)」などなど…。さっきから美希はまるで男を落とすイロハのマニュアルか何かを読んでいるかのような、典型的なパターンの言動ばかりだった。
そして結局、その殻は一度も破られず、薄っぺらい会話だけでこのデートは終わってしまった。
それと同時に、僕は気がついた。
美希は可愛いけれど、個性がないのだ。その他大勢の子と同じような服装に、どこかで習ったかのような、いい子ちゃんの会話。
美希とデートしようが、似たようなA子ちゃんとデートしようが、その違いはわからない気がする。
― なんだかなぁ。結局ボヤッとしているんだよなぁ。
いい子なのはわかる。だが男は多少ワガママで、そしてちょっぴり強気で自分が追いかける立場になれるくらいの女の子に、惹かれるのだ。
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