Ado『うっせぇわ』提供のsyudouと初対談「未成年に書いていい歌詞だったのか」

Adoさんが、11月12日(金)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! Ado LOCKS!」に出演。メジャー1作目の『うっせぇわ』を楽曲提供したsyudouさんをゲストに迎え初対談を行いました。お互いの存在や作品を知ったきっかけ、またその印象について語り合った部分を紹介します。

Ado:よろしくお願いします~!

syudou:ついにですよ~! 自分らで言うのもあれですけど(笑)。いろんなところで僕らしゃべったことない、って言ってるんですけど。なかなか信じてもらえなくて!

Ado:そうなんですよね(笑)。本当に初対面というか、初対談なんですけれども。

syudou:とは言ってもAdoさんが主役なので、Adoさんに聞きたいことがいっぱいあるんですけども!

Ado:いやほんとに、恐縮です……!(笑)。

――お互いを知ったきっかけは?

syudou:早速、面倒くさい彼氏みたいな質問なんですけど……(笑)。俺のことを最初何で知ってくれたんですか?

Ado:「邪魔」とか「馬鹿」(syudouさんの楽曲)が投稿されてしばらく経ったあと……いや、「ビターチョコデコレーション」が出る前あたりですかね。「これは、“歌ってみた”をやりたい……!」ってなって、歌わせていただいたのがきっかけです。

syudou:「ビターチョコデコレーション」ってことは、2018年とかそのあたりですね。僕もそこでAdoさんのことを知ったんですよ!「邪魔」の“歌ってみた”で知って……友達に「TikTokでお前の曲使われてるよ」って言われて聴かせてもらったら、いい意味で、とんでもない癖で歌ってらっしゃる方がいて! 「なんだこりゃ!」「これちょっとセンスいかついぞ!」「誰だ誰だ!?」って調べたら、Adoさんって出てきて。その前から字面では見てたので、そこでお声とお名前がつながって……って感じでしたね!

Ado:いやー、うれしいです。ありがとうございます!

syudou:あの歌い方は、どういった流れで生まれたんですか?

Ado:私もあいまいなんですけど……好きな歌い手さんとか、椎名林檎さんとか、倉橋ヨエコさんとかの歌い方をリスペクトしているところもあったのと、syudouさんの「邪魔」とか「馬鹿」って、ストレートに言うと歌詞が物騒というか、結構攻撃的な……(笑)。

syudou:はいはい。これより上の褒め言葉はないですよ!

Ado:(笑)。「こんな攻撃的で、憎悪のすべてみたいな曲があるんだ!」と思って、その歌詞をまんま表現できたらいいなと思って。ギャンギャンでちょっと不安定な歌い方になったのかなって感じがします。

syudou:ありがたい……! そういった流れがあって、実際「うっせぇわ」にもつながってくるわけじゃないですか。出てから1年が経ったんですけれども、これやっぱ謝っておきたいのが……未成年に書いていい歌詞だったのかっていう(笑)。

Ado:(笑)。

syudou:インタビューを見たんですけど、「いや! お酒注いだことないし!」みたいなことをおっしゃっていて、「いや、そうだよな~」って(笑)。

Ado:そうですね(笑)。

syudou:ああいったテーマにさせていただいたのって……曲の依頼がくる段階で、Adoさんは表現が十分成立している方だなと思ったので。その方に書かせていただけるのであれば、まったく普段通りの自分でやろうと思ったんです。Adoさんが歌われるから曲の内容を女性目線にしよう、とか一切抜きで。本当に普段通りのものにしようと思って(完成したものを)投げた結果、Adoさんたちからいっさいの直しナシで「これでいきましょう!」って。

Ado:そうでしたね。

syudou:マジか! センス馬鹿いかつい!! と思って(笑)。最初見たときどうでした?

Ado:私は単純にsyudouさんのファンなので、「あ、いつも通りのsyudouさんだ!」って思って。

syudou:社会人目線みたいなのも、僕の主観でいっぱいねじ込んじゃったんですけど。そういった経験は、Adoさんにはないじゃないですか。自分に経験がないものを歌うということに関しては、どういった思いがあったのかなって伺いたいんですけど。

Ado:当時は高校3年生で社会に出ていない身だったので、社会人の世界ってやっぱり想像とかドラマとか映画のシーンで考えるっていう。経験じゃなくて自分の考えるものがあっただけなので、そこを忠実に歌うっていうのは難しかったんですけど。簡単に言えば怒りの感情は学生にも共通している部分があるので、そこをいかに歌詞を強く出せるかっていうのしかなかったですね。

syudou:自分の中で感情の共通点を見つけて……っていうことですよね。でもそのジャッジが、結果的にいろんな年齢の人に聴いていただく曲になったのかなと思うんですね。実際に社会人経験のある方が主観だけで歌ったら、それはそれでかっこいいと思うんですけど、あくまでひとつの表現にしかならないのかなと思って。僕もそこまで考えてたわけじゃなかったんですけど、自分の主観で作った曲にAdoさんの表現のセンスをうまくぶつけてもらうことで、結果それがポップスとしての耐久性につながったのかな、というのがあって。めちゃめちゃ感謝といいますか、改めてありがたいな、と。

Ado:いやもう、こちらこそです……!

「Ado LOCKS!」は1ヵ月間の期間限定で、11月の毎週金曜にお届けしています。次回、11月19日の放送には、『阿修羅ちゃん』の作詞作曲を担当したボカロPのNeruさんをゲストに迎えます。

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聴取期限 2021年11月20日(土)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭

放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55

番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/

2021/11/13 17:00

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