吉田沙世『それ誓』共演の松本まりか“純”に「惹きこまれる」

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松本まりかさんが主演を務めるドラマL『それでも愛を誓いますか?』(テレビ朝日、毎週土曜26:30~/ABCテレビ、毎週日曜23:25~)が好評放送中です。

電子コミックサイト「めちゃコミック」で1500万DLを突破し、2020年年間総合2位を獲得した大人の恋愛コミックが原作。“愛はあるのに満たされない何か”を模索していく主人公・純須純(松本)が、“愛する夫から女として求められない妻”という、どうしようもない寂しさを抱える35歳の心のゆらぎを中心に展開されます。

そんな彼女が働く「ヒカリノラボ」には、個性豊かなメンバーが勢揃い。純とつかず離れずの関係を築いている真山篤郎(藤原季節)、そして帰国子女ではっきり物を言う橘野明(吉田沙世)。さまざまな人と出会うことで純自身も変わっていきます。

今回、物語のキーパーソンとなる橘を深く探るべく、吉田沙世さんにお話を聞きました。メモを準備して、インタビューに臨む真面目な一面を見せてくれた吉田さん。橘はもちろん、吉田さん自身にも魅力を感じる時間となりました。

――原作・脚本を読んでみての橘の印象を教えてください。

橘さんはすごくクールでサバサバしていて、純さんとは正反対。自分の意見をはっきりと伝える“強い女性”という印象を感じました。ただ、演じてみて、強さだけではなくて、弱い部分も見える役どころなのではと思っています。

――そう感じるのには何かきっかけがあったんですか?

最初は強い女性像を持って演技に臨んだんですが、監督から「もう少し柔らかい感じに」という指示があって。橘さんに対して、自分の中で“橘像”を作っていたのかな……と思いましたね。

それからは、(回を重ねるごとに)橘らしさが変わっていくのが楽しかったです。かわいらしさだったり、強さだったり、自分自身も演じていて、“こういう一面もあるんだな”と思いました。

――純が主人公ではあるのですが、橘の視点で見ても楽しめるんですね。

そうですね。純さん以外にも、それぞれが持っている生きづらさや繊細な部分がしっかり描かれているので、いろいろな視点・立場で見ていただけたらと思います。

――この役が決まったとき、ファンの方も一緒に喜ばれていたのが印象的でした。

SNSでお知らせしたら「橘さんにすごいぴったり」と言っていただけてすごく嬉しかったです。(自分のイメージが)橘さんのようにクールな印象を持っている方が多いと感じたので、それが表現できたらいいなって。

――ドラマは2作目の出演です。成長できたと思う場面はありましたか?

監督の(演出で)独特な間合いもあって、“お芝居”を重視してくださったんです。決められたものというよりは、その場その場で表現をプラスしていったり、寄り添ってくださったり、私の中から出るものをすごく大切にしてくださいました。

監督が「相手の言葉を受けて、感じて、耳を澄ますことを大切にしてください」とおっしゃっていたんですけど、このドラマの中で身をもって“その言葉の意味”を感じた場面が何度もありました。相手から受けた言葉に対して、どう自分が反応するのか……といったことを学べたので、演技の幅を広げられたのではないかなと思います。

――今回、具体的にどんな役作りをされたんですか?

ある回でプレゼンをする場面があるんですが、プレゼンひとつとっても、橘らしさが出るし、純さんとの対比を感じられるところだと思ったので、論理的なところや強い女性像を意識して演じるようにしました。実際にお芝居をしたとき、監督から「橘らしさが出ていてよかったよ」と言っていただけたのが嬉しかったです。

――橘が、真山に対してどんな感情で接しているのかも気になるところです。

それが一番難しかったポイントでしたね。真山さんに惹かれるところはあるんですけど、彼自身の(純に対する)本当の気持ちも薄々は気づいていて……。踏みこみたいけど踏みこめない、切ない感情が渦巻く感じ。(恋愛に対しては)不器用な橘が見えてくるので、そこを感じていただけたらと思います。

現場でも藤原さんと、台詞一つひとつに「こうやって言ったら、どういうふうに感じるかな?」とか「私もこういう風に言いたいんだけど、どうかな?」と、丁寧に話し合いながら撮影をしました。OKをもらったときは、撮り終わったあとの達成感がすごくあって、2人で「これでよかったんだね」ってガッツポーズしました(笑)。

――藤原さんとは演技について話すことが多かったんですか?

そうですね。私がドラマ2作目で慣れていない中、“どうしようかな?”といろいろ考えているときに、アドバイスをくださいました。

じつは、ドラマに入った初日は、全然お話することなく撮影したんですよ。その時の印象は、藤原さんも真山のようにクールだったので、クールと(橘の)クールのぶつかり合いみたいな感じで(笑)。でも、カットがかかったあと、すごく気さくにお話してくださったので、回を重ねるごとに、真山と橘のような関係性を作っていけたのではと思います。

――橘と純の関係も見どころですよね。

はじめはライバルになるのかと思ったんですけど、実際に演じていく中で、(純に)刺激を与える存在というか……。彼女の思いを感じて、後押しをする役なのかなと思いました。

――松本さんの印象を教えてください。

まりかさんは、橘さんのように芯があって、すごく頼もしかったです。純さんらしさを立たせるために「こういうふうに言ってくれると2人の関係性が際立つから、いいんじゃない?」と優しく教えてくださいました。

――演技に対して真摯に向き合っている松本さんの姿を、間近で感じられていたんですね。

感じましたね。ナチュラルでリアリティがあって、すごく惹きこまれますし、演技で会話をしていく中で、自然と引き出されるような部分がありました。すごく勉強をさせていただきました。

――本作に絡めて、吉田さんご自身の恋愛観もお聞きしたいです。パートナーと理想の関係は?

親友みたいな関係というか。いいことも悪いこともすべて信頼して話せるような関係が理想的です。恋愛って、きれいなことだけでは進んでいかないと思うんですが、そういうところも信頼し合って話していけるような関係が素敵なのではないかなと思います。

――恋愛と結婚の違いについて考えたことはありますか?

結婚は、お互いの価値観を尊重し合えることが大事だと思っています。恋愛だとその部分が少しライトになると思うんですけど、結婚は2人でどれくらい支え合っていけるのかが大事なのかなって。

――パートナーに対して、自分はどう在りたいですか?

自然体でいたいなっていう気持ちはあります。なるべく、弱いところや、なんでも共有できる関係がいいかなと思います。

――最後に作品の見どころを教えてください。

30代夫婦の結婚生活をリアルに描いている作品だと思います。登場人物の繊細な心の動きが詰まっていて、見ている皆さんに余白を与えるし、考えさせられるシーンも多いと思います。そういったところにも注目してご覧いただきたいです。

ヘアメイク:小松胡桃(ROI)
スタイリスト:ゴトウカナエ

(取材・文・写真:浜瀬将樹)

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