【福島記念 枠順データ分析】内枠有利は明白。二桁馬番からの勝ち切りは難しい

 14日に福島競馬場で行われる福島記念(3歳上・GIII・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、新潟競馬場で代替開催された2011年はデータの集計対象外とした。

 過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが9番。4回で1番が続き、3回が2番、3番、6番、13番となっている。

 参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。

1枠 3-1-3-13/20 複勝率35.0% 複勝回収率73%

2枠 3-0-2-15/20 複勝率25.0% 複勝回収率75%

3枠 2-1-1-16/20 複勝率20.0% 複勝回収率96%

4枠 0-1-1-18/20 複勝率10.0% 複勝回収率21%

5枠 2-4-0-13/19 複勝率31.6% 複勝回収率101%

6枠 0-1-1-18/20 複勝率10.0% 複勝回収率17%

7枠 0-2-1-17/20 複勝率15.0% 複勝回収率28%

8枠 0-0-1-18/19 複勝率5.3% 複勝回収率10%

【1〜3人気】

1枠 2-1-3-2/8 複勝率75.0% 複勝回収率138%

2枠 2-0-1-1/4 複勝率75.0% 複勝回収率160%

3枠 1-1-0-1/3 複勝率66.7% 複勝回収率123%

4枠 0-1-0-1/2 複勝率50.0% 複勝回収率80%

5枠 2-1-0-2/5 複勝率60.0% 複勝回収率110%

6枠 0-1-1-1/3 複勝率66.7% 複勝回収率113%

7枠 0-2-0-0/2 複勝率100.0% 複勝回収率180%

8枠 0-0-1-2/3 複勝率33.3% 複勝回収率66%

 複勝回収率こそ5枠がトップだが、1〜3枠で8勝、6〜8枠は未勝利と内枠優勢は明らかだ。特に8枠は19頭が出走して、馬券に絡んだのは12年2番人気3着のダコールのみ。11番より外は0勝と、二桁馬番という時点で、単系馬券では大きな割引が必要だ。

 ローカルのハンデ重賞ということで、波乱含みのイメージを抱きやすいが、実は福島記念はかなり上位人気馬が強い。1〜3番人気のベタ買いで、複勝回収率124%に達している。したがって、上位人気馬であれば、枠を問わず軒並み好成績なのだが、やはり8枠だけは苦戦傾向。14年ウインマーレライが3番人気12着、17年サンマルティンが1番人気14着と大敗を喫している。「上位人気を重視しつつ、人気薄のチョイスも内枠から」というのが基本戦略になりそうだ。

2021/11/12 12:50

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