小林繁、開幕戦で“史上初”「敬遠暴投サヨナラ負け」に残された謎

 巨人、阪神タイガースで活躍した、故・小林繁氏は、江川卓氏とのトレードで阪神に移籍した1979年に22勝で最多勝利のタイトルを獲得。巨人時代の76年から引退する83年まで、8年連続で2ケタ勝利をあげるなど活躍した。

 そんな小林氏には、不名誉ながら「史上初」の記録を作っている。主に広島で活躍した高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル「カープよしひこチャンネル」に、小林氏の阪神時代にバッテリーを組んだ、元プロ野球選手の若菜嘉晴氏が出演(11月9日付)。82年4月3日に行われた、「横浜大洋ホエールズ対阪神タイガース」の開幕戦、小林氏の「敬遠暴投によるサヨナラ負け」を振り返った。

 コーチからの「敬遠」の指示により、立ち上がってミットを大きく外しアピールしたにもかかわらず、小林氏の敬遠1球目はド真ん中だったと振り返る若菜氏。「ちゃんと外してくれ!」と注意をしても小林氏からの返答はなかったそうで、「ちょっとおかしいな…」と思った瞬間には、三塁側に大きくそれた暴投となり、サヨナラ負けを喫してしまったのだ。

 この「敬遠暴投によるサヨナラ負け」は、故・金田正一氏が52年に記録して以来、2例目となるが、開幕戦に限れば史上初のことであった。

 小林氏は牽制球が上手く投げられなかったことも若菜氏から明かされており、あの時、小林氏は何を思っていたのか…? 謎を残す動画となった。

(ユーチューブライター・所ひで)

2021/11/12 17:58

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