71歳の玉三郎 「『藤娘』苦しい年齢に」「ある種限界」も「与えられたものを精一杯」

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 歌舞伎俳優・坂東玉三郎が12日、オンラインで来年1月の大阪松竹座「坂東玉三郎初春特別舞踊公演」の取材会を行った。

 「藤娘」で藤の精が恋のもどかしさを艶やかに踊るが、今公演では従来の「藤音頭」ではなく「潮来(いたこ)」の音頭を披露する。「藤娘」を「350ステージぐらい」披露しているという玉三郎は、「(潮来は)7歳のとき踊って以来だと思う。ずっと藤音頭でしか踊ったことはない。松竹座や南座も藤音頭で踊ってきた。少しは変えなきゃという思い」と話した。

 71歳を迎えた玉三郎は、来年に思い描く活動を聞かれ、「いつも抱負は話したことがない。いただいたものを精一杯やるしかない。『藤娘』は苦しい年齢になってきた。“(松竹座から)どうしても正月に『藤娘』を”と。親草間に喜んでいただいて、お正月の華やかさがこれであるならと納得した」と告白。「ある種、限界」と本音を交えつつ話した。1月公演の口上では豪華な打掛が披露される。

 コロナ禍については「12、1月に厳しい状況にならないことを望んでいる」と願った。感染対策を受けて、歌舞伎本公演の上演時間が従来の4時間半から2時間半前後となったが、「お客さまも『この時間だけ空けたら』となる。作り手も集中できる。この機会に変えられたのは良かった」とした。

 また、9日に99歳で死去した瀬戸内寂聴さんについて交流を聞かれると、「出家される前に『銀座百点』という雑誌で2度ほど対談させていただいた。それ以来、ごぶさたしているけど、『源氏(物語)』を書いたというのが大きい。個人的交流はあまりなかった」と明かした。

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  • 11/12 15:38
  • デイリースポーツ

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