チャールズ皇太子、ロンドン市民からの呼びかけに答える「女王は大丈夫です」

チャールズ皇太子が現地時間11日、サウスロンドンにあるナショナル・ウエストミンスター銀行のブリクストン支店を訪問し、自身が設立した若年層への慈善団体「プリンス・トラスト」が支援する若い起業家達と対面した。

公務を終えて銀行を出た皇太子は道路脇で待ち受けた大勢の人々からの熱い歓迎を受けたが、その中にいた1人の男性から「チャールズ皇太子、お母様はお元気ですか?」と尋ねられたのだ。

これに皇太子は男性の腕を励ますように軽く叩き、「彼女は大丈夫です。ありがとう」と答えているように見られたという。

エリザベス女王は現地時間10月20日に予備検査のため一晩入院した後、医師からの助言を受け、今後しばらくは休養期間に入ると発表した。対面式の公務には出席しないが、軽いデスクワークやオンライン公務などは許可されている。

女王はサンドリンガムにある邸宅で休養していたが、今月9日にはウィンザー城に戻り、翌10日の午後には城内からビデオ通話で枢密院会議を行った。

なお14日には毎年恒例の戦没者追悼式典「リメンバランス・サンデー」がロンドンの戦没者記念碑“セノタフ(The Cenotaph)”前で開催されるが、バッキンガム宮殿は声明で「出席することは、女王の確固たる意志であることに変わりありません」と発表していた。今のところ女王が実際に出席するかどうかについては確認されていない。

今回ブリクストンを訪問したチャールズ皇太子は、パンデミックが始まる直前に失業してマジシャンになるために「プリンス・トラスト」の支援を受けたクリス・ウォールさんに対面した。

現在“クリス・リーズ・マインズ(Chris Reads Minds)”という芸名で活動するクリスさんが「色と数字と人の名前を思い浮かべてください」と尋ねると、皇太子は「ブルー、12、ジョージ」と答えた。

するとクリスさんは自分の財布の中から封印された封筒を出し、その中から1枚の名刺を取り出した。その名刺には、なんと皇太子の答えと同じ文字が記されていたのだ。

それを見た皇太子はクスクスと笑い、「とても素晴らしい。本当に」と感想を述べたそうだ。

画像は『Clarence House 2021年11月5日付Instagram「Some highlights from a busy day of events on Thursday at @glasgowkelvingrove for #COP26:」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

2021/11/12 12:44

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