マーフィー騎手「本当に信じられません」マルシュロレーヌのBCディスタフ制覇について英メディアで回顧

 現地時間6日、アメリカ・デルマ―競馬場で行われたブリーダーズCディスタフ(G1・ダート1800m)で、日本馬として初の海外ダートGI制覇という偉業を成し遂げたマルシュロレーヌ(牝5・栗東・矢作芳人厩舎)。その鞍上を務めたO.マーフィー騎手が、英webメディア「SPORTING LIFE」にて当時の心境を自らの言葉で語った。

「マルシュロレーヌが土曜日に勝つとは思っていませんでしたし、本当に信じられませんでした。レース直後、馬上でインタビューを受けたのは楽しいひと時でしたが、それ以外では振り返る時間はほとんどありませんでした。今後の数日間で、懐かしい思い出として浸ることができるだろうと思います。

 彼女のブリーダーズC制覇は、本当に信じられないこと。私はこれまでも矢作調教師の管理馬に数多く乗ってきました。香港で私が手綱を執り、のちに(D.レーン騎手で)コックスプレートを勝ったリスグラシューもその一頭です」

 BCディスタフは、800m通過が44秒97、1200m通過が1分09秒70という超ハイペース。マルシュロレーヌは道中、11頭立て9番手という後方を進んだ。

「調教師から乗り方に指示はなかったので、まったくプレッシャーはありませんでしたし、レースではできる限りのことをして、マルシュロレーヌをなるべく上位に持ってくることを心がけました。

 前に行きたい馬が多く、彼らのペースに巻き込まれたら結果を残すことができないと思ったので、私はマイペースで進めてチャンスをうかがうことにしました」

 最後の直線を前に先行各馬は失速し、外から追い上げたマルシュロレーヌが代わって先頭へ。内から追い込んだダンバーロードの追撃をわずかにハナ差しのいでの勝利となった。

「隣枠がダンバーロード(2着)だったこともあり、私はその後をついていっただけでした。なぜ早めに動いたのかというと、もしそうしていなければ、他の騎手たちに進路を塞がれると思ったからです。

 最後の直線は本当に(時間的に)遅く感じました。それはダートレースではよくあることなのですが、彼女にとって最後の1ハロンは本当に長く、それでも勝ったことはとても驚くべきことでした」

2021/11/12 7:07

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