藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。11月6日（土）の放送では、東京2020オリンピックの自転車・トラック女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未（かじはら・ゆうみ）選手をゲストに迎え、お届けしました。

（PC画面）梶原悠未選手、高見侑里

梶原選手は1997年生まれ、埼玉県生まれの24歳。筑波大学附属坂戸高校で自転車競技を始め、2017年ワールドカップ第3戦で、日本自転車女子史上初の金メダルを獲得するなど、世界を舞台に活躍。そして、東京2020オリンピックでは、自転車・トラック女子オムニアムで銀メダルを獲得。現在は筑波大大学院に在学しながら、3年後のパリオリンピックを目指しています。

◆銀メダル獲得の反響は？

高見：銀メダルを獲得されて、まわりの反響や環境の変化はありましたか？

梶原：たくさんの方々に祝福の言葉をいただきました。また、「オムニアムという競技を初めて観たけど、すごく面白かった！」という言葉もいただけて、とてもうれしかったです。

高見：オムニアムは“自転車の総合的な力を競う競技”ということでよろしいでしょうか？

梶原：はい。“スピード”“持久力”“頭脳”すべてが求められる競技です。

高見：梶原選手は1種目目のスクラッチを2位でフィニッシュされて、2種目目のテンポレース、3種目目エリミネーション、最後4種目目がポイントレースと競技が続きましたが、エリミネーションでの絶妙な駆け引きは観ているほうも痺れました。あのシーンを振り返ってみていかがですか？

梶原：私は後方でレースを展開することが多かったので、観ている方々にはドキドキハラハラのレース感を味わってもらえたのかなと思います。

高見：頭脳も必要になってきますよね？

梶原：はい。私は大学の卒業研究でエリミネーションのレース戦術を研究して、そこからトップ選手のノウハウや技術・戦術を学んで、今回もそれをレースに活かすことができました。あと、研究データを集めるためにレース映像を1,000本以上観たので、その成果からレースを走っている最中でも、全体像を観客席から観ているかのように、（俯瞰して）見渡せるようになってきました。

◆綿密なレース戦術と冷静さで掴んだ銀メダル

高見：4種目目・ポイントレースでは落車もありましたが、そのときのお気持ちはどうでしたか？

梶原：まずは怪我の状態を確認して、“これは大丈夫、もう1回レースに戻って再スタートしよう”って気持ちを切り替えて、リラックスして戻りました。

高見：（レース前から）落車をしてしまったときのことまで想定されていたんですか？

梶原：コーチと（落車した場合の）打ち合わせもしていて、（ルールで）5周以内にコースに戻ればレースに復帰することができるので、「一度落ち着いて、焦らず冷静に戻れば大丈夫だから」とコーチからも言われていたので、その通りに実行できました。

高見：むしろ、「（落車して気持ちが）リセットできた」とも聞きました。

梶原：そうですね。一度落ち着いて、ライバルとの点数差を電光掲示板でゆっくり確認して、その後“レースに戻ったときにどうするべきか”を頭のなかで考えて、ちゃんと整理することができました。

高見：ウエアも破けていたので、けっこう大きな怪我をされたんじゃないかと思ったのですが、大丈夫だったんですね。

梶原：幸い、太ももと腕の肘の部分の擦過傷（さっかしょう＝すりきず）と脳震とうだけで、骨折や脱臼といった大怪我にはつながっていなかったので、もう一度レースに戻ることができました。

高見：でも、脳震とうだったんですか!?

梶原：そうですね。転んだ際に頭を強く打ってしまって……（レースが終わって）3日間ほどは頭痛が続いていました。

高見：その状態で、またレースに戻られたんですね!?

梶原：ちょっとふらついてはいたんですけど、あと残り数周（で全種目終了）だったので、走り切ることができました。

次回11月13日（土）の放送も、引き続き梶原選手をゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに！

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聴取期限　2021年11月14日（日） AM 4:59 まで

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＜番組概要＞

番組名：TOYOTA Athlete Beat

放送日時：毎週土曜 10:00～10:50

パーソナリティ：藤木直人、高見侑里

番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/beat/