ブラジル代表OBカフー氏、“同胞”ヴィニシウスを絶賛「母国の偉大な才能」

 FIFAワールドカップカタール2022の大会アンバサダーを務めるブラジル代表のOBカフー氏が、レアル・マドリードに所属する同国代表FWヴィニシウス・ジュニオールを絶賛した。11日付でスペイン紙『アス』が伝えている。

 現在51歳のカフー氏は、1990年にサンパウロで選手キャリアをスタートさせた。ローマやミランでもプレーした経歴を持つ同選手は、ブラジル代表として通算142試合に出場。FIFAワールドカップへは4度出場しており、1994年のアメリカ大会と2002年の日韓大会で優勝を経験している。

 直近の4大会では欧州の国々に覇権を明け渡していることについて、カフー氏は「私が貢献した最後の優勝は、1994年と2002年にブラジルが4回目と5回目の世界チャンピオンになった時。ヨーロッパの国々と南米の国々との差はずいぶん縮まったと思う」と告白。続けて「アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、コロンビア、エクアドル、チリなど、南米のチームは対戦するのが難しい。彼らは相手に苦労を強いるチームであり、それは来年のワールドカップでも同じだろう。カタール大会では、この差が縮まり、南米の国々のいずれかが世界チャンピオンになることを期待している」と自身の見解を示した。

 また、今シーズンの公式戦16試合で9ゴールを記録している“同胞”のヴィニシウスについて、カフー氏は「ヴィニシウスは、間違いなくブラジルの偉大な才能であり、レアル・マドリードのような素晴らしいチームでプレーしていることを非常に誇りに思う。カタールのW杯では、きっとベストプレーヤーの一人になる」と絶賛。続けて「ブラジルのサッカー界だけでなく、世界のサッカー界でも期待されている若手のホープ。W杯では自分の可能性をすべて発揮して、ブラジルのW杯優勝を目指してくれると信じているし、この1年で彼は間違いなく多くの経験を積み、成長し続けることができる」と期待を寄せていると語った。

 さらに、今夏に行われたコパ・アメリカ2021決勝戦でブラジル代表に1-0で勝利したアルゼンチン代表のFWリオネル・メッシについて、カフー氏は「キャリアの大きな集大成となるだろう。ブラジル人だから、メッシのことを話すのは難しい。彼は天性の才能の持ち主であり、アルゼンチンをW杯優勝に導く候補であることは間違いない」と言及。一方で「彼は人々を興奮させる選手で、ゴールを決め、試合に勝ち、タイトルを獲得する。私は世界中のサッカーファンと同じようにメッシをとても尊敬している。だけど、ここブラジルでは、私の国が優勝することを望んでいるから、カタールでメッシにカップを持ち上げてほしくはない。もちろん、私たちはメッシを応援し、愛していますし、誰もが彼の成功を望んでいる」と胸中を明かした。

2021/11/11 14:30

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます