3バック採用で今季リーグ初完封の清水…好セーブ連発のGK権田は「満足してはいけない」

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「勝点1だが、満足していると言わなければいけない」。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が総括したとおり、清水エスパルスがサガン鳥栖をホームに迎えた明治安田生命J1リーグ第4節は、防戦一方の厳しいゲームとなった。

シュート数は1対11。多くの決定機を作られたが、GK権田修一の好セーブが光り、スコアレスのまま何とか耐えしのいだ。

 収穫の一つは、『3バック』という新たなオプションで今季リーグ初の完封を達成したことだ。ロティーナ監督は3バック導入の意図について、ここまで左サイドバックを務めてきた片山瑛一の負傷離脱は関係なく、「この試合に向けて準備をしたもの。プレシーズンから3バックは併用しており、我々はいくつかのシステムを使い分けられるチームになれたらと思う」と明かした。その上で、「まだまだ全体が向上していく必要があるし、守備のズレもあったが、選手を責めるわけではない。(前節から中3日と)時間の短い中で対応してくれた」と評価した。

 一方で、浮かない表情を見せたのは権田だ、

「今日のようにずっと攻められていた試合で勝点を拾っていくことも、もちろん大切です。ただ、今日は僕らのホームゲームで、ここでああいう試合を見せることに僕は納得がいっていない。サポーターの方たちも、僕らが守備をして相手に攻め込まれる姿を見たいのではないと思うから」

 ロティーナ監督も就任当初から着手している守備の整備について、「守るための守備ではない。良い攻撃をするための守備」と度々口にしている。だからこそ、権田は「ゼロに抑えたからオッケー、と満足してはいけない」と厳しい目を向けた。

「今日のようにあれだけ守備に比重を置けば。ゼロに押さえるのはそんなに難しいことではないです。だけど、今日のサッカーをこれからの34試合でやり続けていたら上位にはいけない。僕らが目指しているのは、マイボールの時間を長くして攻撃の数を増やすために、良い奪い方をして良い距離感を保つこと。スタート時のポジションが4枚でも、5枚、3枚でも、アビスパ福岡戦(第2節)や鹿島アントラーズ戦(第1節)のようなアグレッシブなサッカーを見せていきたい」

 新たなオプションで積み重ねた“勝点1”の真価が問われるのは、次節以降の戦いぶりだ。新しいことに挑戦するからこそ、新たな課題が見つかる。次は中2日で控えるアウェイのサンフレッチェ広島戦に向け、限られた時間の中で準備を進めていく。

文=平柳麻衣

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