友人宅でピットブルに襲われた10歳男児が死亡、数日前にも腕を噛む事故(英)

闘犬として知られるピットブルによる死亡事故がまた起きてしまった。

英ウェールズ、ケアフィリー郡ペントゥインで8日、学校から帰宅し友人宅で遊んでいた10歳男児がピットブルに襲われた。

地元警察が「子供の悲鳴が聞こえる」と近所の住民から通報を受けたのは午後3時55分で、ピットブルは特別に訓練を受けた拳銃所持警察官に射殺され、男児は救急隊員によってその場で死亡が確認された。

地元の店で働くタルジット・サンデュさん(Tarjit Sandhu、67)は「射殺されたピットブルは事故が起きた家の飼い犬ではないんだ。飼い主に頼まれて数時間預かっていただけ。それに飼い主がピットブルを飼い始めたのはつい最近だったようだよ」と溜息をつくと、このように続けた。

「ピットブルは闘犬だからね。実は数日前、うちの店の前にあのピットブルが繋がれていて。店の客が腰をかがめて撫でようとしたところ、腕を噛まれる事故があったばかりだよ。そりゃ、酷い傷だった。」

「こんな事故が起きるなんて、地域のみんながショックを受けている。全く信じられないね。」

また近所の住民は、「ピットブルが男児を襲ったのは学校から帰宅した直後だったと思う。『犬が脚を噛んでいる』という子供の叫び声が聞こえて、ある住民がピットブルを男児から引き離そうとしたが無駄だった。犬は発狂していたよ」と犬が興奮状態であったことを明かした。

現場にはパトカー12台、救急車4台が駆けつけ騒然としていたそうで、ある住民は「恐ろしいことが起きてしまった。これまでこんな光景は見たことがない」と肩を震わせた。

警察は現在も捜査を継続中だが、このニュースには「悲劇が重なった事故。家族の気持ちを思うとやりきれない」「これ以上の被害者を出さないためにもピットブルの飼育を禁じるべき」「最初に事故を起こした時点でなんとかならなかったのか」「飼い主に問題あり」「一緒にいた子供の心のケアも必要だね」「とにかく悲しい事故」といったコメントがあがっている。

ちなみに今年7月にはオーストラリアで、生後5週間の男児が飼い犬に襲われ死亡した。犬は6歳のアメリカン・スタッフォードシャー・テリアで、事故が起きる数週間前には隣家の飼い犬を襲っていたという。また今年3月にはアメリカで、1歳女児が食事中の飼い犬に襲われて命を落とした。襲ったのは狩猟犬のパタデール・テリアと、米国の一部では所有が禁止されているピット・ブル・テリアのミックス犬だった。

画像は『The Daily Star 2021年11月9日付「Boy, 10, mauled to death by ‘crazed’ dog pictured for first time as mum pays tribute」(Image: Wales News Service Ltd.)』『WalesOnline 2021年11月8日付「Live updates as police confirm 10-year-old boy killed by dog in Penyrheol, Caerphilly」(Image: Morgan Hughes/WalesOnline)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/11/9 21:52

この記事のみんなのコメント

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  • ピットブルも銃のようになるのかなあ?

  • あきひろ

    11/10 5:36

    犬を養護する人が多いけど犬は子供などの弱い相手と見るや攻撃をする性質があるしおとなしそうに見えても元来知能が低いからいきなり前触れなく暴れたりする動物なんだよな。

  • ピットブルはなんとも言えないな、この犬は人が作ったタイプだから、いきなり狂暴になりかねんからな。かなりのベテランか専門でないと飼うべきいぬではないと思うな。この子供可哀想に両親もたまったものはないですね。

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