人間嫌いで居場所のなかった猫 最高の家と友達を見つけ幸せな生活を送る(英)

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なかなか飼い主が見つからない猫として話題に上ったのは、黒猫“デイジー(Daisy)”だ。デイジーは子猫の頃に、英ノッティンガムシャーのラドクリフ・オン・トレントにある英国動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals:以下、RSPCA)の動物センター「Radcliffe Animal Centre」で保護された。

そしてすぐに飼い主が見つかったが、デイジーは人間や他の猫と過ごすのが苦手だった。生後7か月になるまでに2人に引き取られたが、いずれも「飼育し続けるのは難しい」という理由で同センターに返されてしまった。

同センターでマネージャーを務めるエラ・カーペンターさん(Ella Carpenter)は、このように述べている。

「人がそれぞれニーズや個性を持っているように、猫にもそうした個性があるのです。」

「このような猫たちは様々なバックグラウンドを持っています。幼い子猫の時に人と触れ合う機会が不十分で、適切な交流ができなかった可能性があります。すると猫は人の行動を予測できないために人を脅威とみなし、不安で歓迎されていないと感じるかもしれません。」

エラさんはデイジーのことを「中間者(in-betweeners)」と表現し、食料と住居の提供を受けながらも自由奔放に生活できる環境が適切と判断した。「馬小屋や牧場、広い庭などがある場所が、デイジーにとって必要になるのです」とエマさんは説明する。

微妙な距離感ながらも飼い主を必要とする気難しいデイジーだったが、レスターシャーのメルトン・モーブレーで牧場を営むルース・グライスさん(Ruth Grice)というピッタリの飼い主が現れた。広い牧場であればデイジーは自由に動き回り、好きな距離感で飼い主や他の動物たちと接することができるので引き取り先としては最適な場所だった。

デイジーを引き取った当時の様子について、ルースさんは「牧場での生活に慣れるまでは時間が必要だと分かっていたので、最初の数週間は古い家屋の中で過ごしてもらいました。しばらくするとデイジーは外にいる方が心地良かったようで、自ら外に出てきて牛小屋に居場所を見つけました」と振り返り、「今ではすっかり農家の猫として落ち着いていて幸せそうですよ」と明かした。

デイジーは日中に牧場を自由に歩き回り、夜になると牛小屋にやって来て干し草の上で眠るという。他の猫とは上手く馴染めなかったデイジーだったが、穏やかな牛たちとは気が合うようで良い関係を築いている。牛たちはデイジーを舐めてキレイにしたり、干し草の上で昼寝をするデイジーに寄り添って眠っていることもあるという。

ルースさんは「デイジーはフレンドリーで、私に撫でさせてくれたり抱かせてくれたりしますよ。今まで飼っていた猫は近寄らせてすらもらえなかったので、少しでも人との接触に慣れてくれたのはありがたいことです。しかし家の中に入りたがるほどではないようですけどね」と話しており、デイジーは次第に人間との接触にも気を許すようになってきたそうだ。

画像は『Newark Advertiser 2021年11月3日付「RSPCA Radcliffe rescue cat befriends calves at new forever home」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 11/9 21:00
  • Techinsight japan

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