高橋クロエ「いまだに男性優位な土地“シリコンバレー”での挑戦」会社立ち上げ当初の苦労を語る

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笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。11月6日(土)の放送は、日本化粧品のキュレーションプラットフォーム「Cosme Hunt」CEOの高橋クロエさんをゲストに迎え、お届けしました。


笹川友里、高橋クロエさん


◆夢に向かって単身アメリカへ

高橋さんは1989年生まれ神奈川県出身。 サイバーエージェント子会社、国内スタートアップで営業を経験後、北米に渡り、アメリカで最も注目される「アクセラレーター」(スタートアップの成長をサポートするプログラム)から生まれたプログラミングブートキャンプ「Make School」に初の日本人として参加。

卒業後、カナダでフリーランスデザイナーとして活躍し、現在はシリコンバレーを拠点に、日本コスメの情報プラットフォーム「Cosme Hunt」を展開。日本国内大手化粧品メーカーのコンサルティングもおこなっています。

「Cosme Hunt」は、日本の化粧品・コスメだけを取り扱っているeコマース(EC)サイトで、ここに掲載されている商品の説明やレビュー、ブログなどはすべて英語で表記されており、現在は北米(カナダ、アメリカ)エリアでの配送に対応しています。

日本で生まれ育った高橋さんは、もともとアメリカになじみがあったわけではなく、新卒で入社したサイバーエージェント子会社で新規事業の立ち上げや広告の営業に携わりつつ、「将来は日本だけじゃなくて、世界的な事業に関われるようになりたいと思っていた」と振り返ります。

その夢を自身が目標としていた時期までに叶えるため、高橋さんは英語の勉強をしたり、海外でどんなことをするのかなどの模索を始めます。そんな高橋さんに転機が訪れたのは2015年。シリコンバレーのプログラミングブートキャンプ「Make School」に参加したことでした。ここでの経験が「一番大きな転換期となった」と声を大にします。

高橋さんによると、現在のアメリカでは韓国コスメが広まっていて「(アメリカの人たちの間で)『次は日本のコスメも試してみたい』という声があり、(実際に使った人たちが)“日本の商品も良い”と気付き始めています。新しいもの好きの方やアジア系の肌を持っている方に利用していただいています。『日本の化粧品が大好き』っていう人が本当に多い」と反響を語ります。

◆消費がさらにグローバル化していく

2018年に「Cosme Hunt」を立ち上げた高橋さんですが、起業した当初は「すごく大変でした」と言います。というのも、英語がそれほどしゃべれなかったのにも関わらず事業を立ち上げ、

「“やりながらでも進んでいける”と思っていたのですが、まず言語の面で大変でしたし、現地のネットワークも全然なかった。シリコンバレーは世界的に注目を浴びている場所ですけど、まだまだ女性の起業家や美容、ファッション系の会社にとっては活躍しにくい場所というか。テクノロジーやドローン、バイオティクスなど、短期間で時価総額の急成長するスタートアップ領域や、男性投資家が優位的に陣取っているエリアでもあるので、そういった面でも、立ち上げ当初はすごく厳しかった思い出があります」と、苦労した当時を振り返ります。

「Cosme Hunt」では、日本の化粧品が好きな女性たちのコミュニティづくりに注力しているそうで、その理由について「(現地の人たちが)日本のどんなものを求めているのか、それは自分だけではわからないので、会社のメンバーや初期ユーザーさん、ロイヤリティの高いファンの方たちの声をどんどん聞いていくことで価値があるのかなということがわかってきた」と言います。そこで現在は、Facebookを中心にメーリングリストなども活用し、コミュニティのメンバーは1万人規模にまで広がってきています。

SNSが普及している現代では、リアルユーザーの声を吸い取るのがトレンドだそうで、「いい意味でユーザーさんのダイレクトな声が集めやすいので、それをしっかりとデータにして集めていったほうが、ローンチ前からどんなものを作ったほうがいいのかがわかる。仮説を検証するにも時間がすごく短縮できますし、最近ではそういうやり方が増えてきているのかなと思います」と高橋さん。

あらためて、「アメリカと日本、両方のカスタマーがあって『Cosme Hunt』は成り立っている。“日本(の化粧品の大手ブランド)は、どうして北米であまり化粧品を売っていないのか”といったブランドの事情もわかりますし、アメリカの消費者がどういうものを日本のコスメに求めているのかもわかってくるので、それぞれの文化を理解したうえでリスペクトしていく。できないからやめるのではなくて、どうしたらそれを実現できるか、(アメリカと日本の)両方に寄り添って橋渡しをしていくように気をつけている」と見解を述べます。

そして、自身が思い描くコスメとデジタルの未来については、「今は世界でTikTok がすごく使われていますけど、これからもどんどん普及していくと思っています。アメリカや世界の人たちは、国を越えて情報を取ったり、消費したりするようになっていくと思います。BTSや日本のアニメもそうですけど、消費がさらにグローバル化していくと思う」と言います。

そのなかで課題も抱えており、「国境を越えて(商品を)運ぶのが一番大変。そこを解決していくことで、どこにいても世界中の情報やモノにアクセスできるような世界を実現したいですし、そういう世界でプレーヤーとして今後もやっていきたい」と展望を熱く語りました。

次回11月13日(土)の放送は、「Anyplace」創業者の内藤聡(ないとう・さとる)さんをゲストに迎え、お届けします。シリコンバレーで活躍し、65ヵ国450都市で事業展開している内藤さんの視点、成功の秘訣、仕事の流儀など貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年11月14日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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  • 11/9 16:00
  • TOKYO FM+

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