ニューカッスルでも補強は堅実に?…ハウ新監督がスターに育て上げた5選手

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 ニューカッスルは8日、元ボーンマス指揮官のエディ・ハウ氏が新監督に就任したことを発表した。

 10月にクラブ買収が成立していたニューカッスルは、新体制の下で本格的にスタートを切ることになる。大型補強が期待されており、冬の移籍市場で獲得するのではないかと噂される選手たちの中には、レアル・マドリードMFトニ・クロース、マンチェスター・CのFWラヒーム・スターリング、チェルシーのFWティモ・ヴェルナーといった“大物”の名前も含まれている。しかし、2019-20シーズン終了まで率いたボーンマスでは、限られた予算内で効果的な補強を行い、プレミアリーグで戦えるチームを作り上げたハウ監督。無計画に有名選手を獲得するようなことはないだろう。

 イギリス紙『サン』はボーンマス時代のハウ監督が低予算で獲得し、スター選手に育て上げた5選手を紹介している。

※カッコ内は現所属クラブ
※日本円は11月9日時点のレートで換算
[写真]=Getty Images

■アーロン・ラムズデール(アーセナル)



 10月30日に行われたプレミアリーグ第10節レスター戦で披露した“神セーブ”が話題となったアーセナルのGKアーロン・ラムズデール。2017年1月に100万ポンドにも満たない移籍金でシェフィールド・Uからハウ監督率いるボーンマスに移籍した。

 アスミル・ベゴヴィッチから正ゴールキーパーの座を奪い取った2019-20シーズンには、クラブを降格から救うことはできなかったが、サポーター選出のクラブ年間最優秀選手に輝いた。古巣シェフィールド・Uに復帰した2020-21シーズンも、自身はクラブ年間MVPに選出される活躍を見せたが、降格を免れることはできなかった。

 それでも、今年8月に移籍金3000万ポンド(約46億円)でアーセナルへのステップアップを果たして以降、出場した試合は9戦無敗(7勝2分)。ミケル・アルテタ監督から絶大な信頼を置かれている。

■カラム・ウィルソン(ニューカッスル)



 今季のニューカッスルで最多得点を挙げているカラム・ウィルソンも、ボーンマス時代にハウ監督の下で才能を開花させた選手の一人だ。2014年夏にコヴェントリー・シティ(当時3部)から、300万ポンドの移籍金で当時2部のボーンマスに加入。リーグ戦だけで20得点を決めて、同クラブを史上初となるプレミアリーグの舞台に導いた。

 ボーンマス所属期間中には、2度の十字じん帯断裂に見舞われながらもプレミアリーグ屈指のイングランド人ストライカーに成長を遂げた。2018年にイングランド代表デビューを果たし、2020年にニューカッスルへ移籍する頃には、移籍金は2000万ポンド(約31億円)まで上昇していた。ボーンマス時代にハウ監督の下で公式戦187試合に出場し、67得点31アシストを記録しているC・ウィルソンの存在は、新監督にとっても心強いはずだ。

■ライアン・フレイザー(ニューカッスル)



 ハウ監督が発掘した原石の中でも、後に一際輝いたのがスコットランド代表のウインガー、ライアン・フレイザーだ。ボーンマスが3部リーグで戦っていた2012-13シーズンの冬の移籍市場で、当時18歳だった同選手をアバディーン(スコットランド)から獲得した。

 ハウ監督の見立て通り、ボーンマス屈指のスター選手に成長したフレイザー。2018-19シーズンにはプレミアリーグのアシストランクで2位となり、クラブの年間最優秀選手にも選出されたが、退団時には大きな“しこり”を残した。

 2019-20シーズンのプレミアリーグは、新型コロナウイルス感染拡大による中断の為、終了時期が7月までずれ込んだが、同シーズン限りで契約が満了だったフレイザーは短期契約を拒否。シーズン再開後は一度もピッチに立たず、ボーンマスは17位のアストン・ヴィラに「勝ち点1差」で降格する運命となった。ハウ監督との関係性も心配されるところだが、ニューカッスルの地元紙『クロニクル』によれば、同じく元ボーンマスのC・ウィルソンやマット・リッチーと共に、ニューカッスルの共同オーナー、アマンダ・ステーヴリー氏に対して同監督を推していたとのこと。これが事実であれば、フレイザー側はハウ監督を歓迎していると捉えて良いだろう。

■ジョシュア・キング(ワトフォード)



 アカデミーから所属していたマンチェスター・Uでは、トップチームでの出場機会が訪れなかったノルウェー代表FW。プレミアリーグの舞台でプレーをする機会を与えてくれたのが、ハウ監督だった。

 2015年にブラックバーンからフリートランスファーでボーンマスに加入。2016-17シーズンのプレミアリーグでは16ゴールを挙げる活躍で、クラブ史上最高位となる9位躍進に貢献した。2020年1月には古巣マンチェスター・Uからオファーが届いたが、残留争いの渦中にあったボーンマスはこれを却下。結局、マンチェスター・Uはその後、上海申花からオディオン・イガロをローンで獲得した。

 2021年2月にエヴァートンへと完全移籍したものの、同クラブではノーゴール・ノーアシストに終わり、今夏にワトフォードへとフリー移籍。10月23日のエヴァートン戦では、プレミアリーグで自身2度目となるハットトリックを達成している。

■デイヴィッド・ブルックス(ボーンマス)



ボーンマス加入時の移籍金:1150万ポンド(約18億円)

 先月13日、ボーンマスはステージ2のホジキンリンパ腫と診断されたウェールズ代表MFデイヴィッド・ブルックスの離脱を発表した。

 2018年夏に、シェフィールド・Uから1150万ポンドでボーンマスに加入したブルックス。2017年の年末には腺熱(せんねつ)を患い、数カ月の離脱を余儀なくされたが、ハウ監督はその病気がなければボーンマスよりも高いレベルのクラブに獲得されていただろうと認めるほど、当時から同選手の才能を高く評価していた。ボーンマスでは加入直後からレギュラーとして活躍。2018-19シーズンのPFA年間若手最優秀選手にも選ばれた現在24歳のブルックスは、過去にトッテナムやマンチェスター・Uも獲得に興味を示した逸材だ。

 16歳でマンチェスター・Cのアカデミーから放出された過去を持つブルックスは、ボーンマスで“ブレイク”した後も地に足のついた発言を繰り返していた。必ず完治させてピッチに戻って来るという本人の力強い言葉を信じ、その時を待ちたい。

(記事/Footmedia)

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