「最終予選には“大黒様”的存在が必要だ!」 勝負のアウェイ2連戦、松井大輔が期待を寄せる選手は?

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 森保一監督率いる日本代表が、年内最後のアジア最終予選となるアウェイ2連戦に挑む。4試合を終了した時点で2勝2敗のグループ4位。カタールワールドカップ出場に向け、もうこれ以上の取りこぼしは許されない状況だ。

 日本代表として2010年の南アフリカワールドカップに出場し、現在はY.S.C.C.横浜フットサルに所属する松井大輔氏が、DAZNで独占配信されるベトナム戦のゲスト解説を務めることが決定した。今夏までベトナム1部のサイゴンFCでプレーした松井氏に両国の注目選手や試合のポイント、解説への意気込みを聞いた。

取材・文=石田達也
写真=兼子愼一郎

このベースにプラスしてどれだけオプションを持てるか



――まずは日本代表の現状をどう見ていますか?
松井 序盤ですでに2敗は良くないですし、危機感を感じています。最終予選は難しい戦いです。アジア全体のレベルもどんどん上がっていますが、日本はアジアナンバー1として結果を残して欲しいですね。

――9月、10月はともに初戦を落としています。11月の初戦はアウェイでベトナムとの一戦です。
松井 最後は“気持ち”だと思います。国を背負い、死に物狂いでプレーするのが日本代表の使命です。もうコンディションがどうこう言っていられない時もあります。与えられた条件・環境の中で最善を尽くすのがプロだと思っています。

――ベトナム、オマーンとのアウェイ2連戦に臨む11月の注目ポイントを教えてください。
松井 個人的には三笘(薫)選手が出場することで、新しい風を吹かせて欲しいと思っています。三笘選手はチームに勢いを与えてくれる存在です。昔、大黒(将志)君は、途中出場から得点をよく取って“大黒様”と呼ばれていましたよね。ジョーカー的な選手は最終予選を戦う上で重要ですし、日本がこれから勢いを増していくためには、“大黒様”的な存在が必要だと思います。

――では、“三笘様”のプレーに期待をしたいですね!
松井 まだそう呼ぶのは早いかな(笑)。ただ、三笘選手も含めて、ここから“●●様”と呼びたくなるような選手がたくさん出てきて欲しいです。ドイツワールドカップ最終予選で神がかり的に得点を取っていた大黒君は本当にすごかったですからね!

――崖っぷちで迎えた前節のオーストラリア戦では、布陣を『4−2−3−1』から『4-3-3』へと変更しました。
松井 安定しているというか、安心して見ていられたと思います。あとは日本がこのベースにプラスしてどれだけオプションを持てるか。スピードのある選手がいるので、上手く生かしてカウンター攻撃に特化するとか。ベトナム戦に関して言うと、相手はあまり体が大きくないので、そういう時は前線にサイズのある選手を並べるとか。いろいろなオプションを持つことができれば、もっとチームとして成長していくはずです。

――松井さんは、次戦のベトナム戦も『4-3-3』の布陣で挑んだ方が良いと思いますか?
松井 僕としては攻撃的に行って欲しい気持ちがあります。例えばさっきのオプションで言えば、サイズのある大迫(勇也)選手と上田(綺世)選手の2トップでもいいと思います。三笘選手や伊東(純也)選手などスピードのある選手をサイドに置き、センタリングからヘディングという流れが理想ですね。ベトナムの選手はボールウォッチャーになりやすいので、クロスを上げ続けることで得点が生まれると思っています。

――そう考えるとセットプレーも大きな武器になりそうですね。
松井 すごく大事です。僕らの時はキッカーに、左の俊さん(中村俊輔)、右のヤットさん(遠藤保仁)がいて、それをボンバー(中澤佑二)と闘莉王(田中マルクス闘莉王)がよく合わせていました。吉田(麻也)選手、冨安(健洋)選手は高さがあるので、しっかりとモノにして欲しいですね。

ベトナムは統率されている侮れないチーム



――続いて、ベトナム代表の特徴を教えていただければと思います。
松井 カウンター主体のチームです。韓国人のパク・ハンソ監督が、アンダー世代の代表から付きっきりで選手たちを指導し、今では多くの教え子たちがA代表でプレーしています。組織として統率されている印象がありますし、侮れないチームだと思っています。

――ベトナムのカウンター攻撃は要警戒ですね。
松井 勢いに乗せると厄介だと思います。日本としては前半のうちに1点でも取ることが理想です。守備面ではブロックを敷いてきますが、正直そこまで上手くはありません。サイドの選手が上がった裏のスペースを突くカウンターは効果的だと思います。

――ベトナムのキーマンを挙げるとすれば誰でしょう?
松井 グエン・クアン・ハイ選手ですね。“ベトナムの王様”と呼ばれている左利きの選手で、彼のパスからよくチャンスが生まれているので要注意です。

――首都ハノイにあるミーディン国立競技場で行われます。ベトナム時代、このスタジアムでプレーをされた経験はありますか?
松井 このスタジアムは国際試合でしか使用しないので、プレーは経験ありません。4万人規模のスタジアムですが、コロナウイルスの影響もあり日本戦では1万人ほどの収容になると聞いています。ベトナムもロックダウンが開け、ようやく観客を入れて試合ができるとのことで、チケットはあっと言う間に売り切れたそうです。

――では、ベトナム戦に向けた展望・ポイントを教えてください。
松井 森保さんは引き続き『4-3-3』をセレクトすると思います。前回この布陣で勝利していること、うまくゲームをコントロールできたという手応えは感じていると思うので、手堅く同じ布陣で臨むはずです。“勝ったらそのまま”というのは鉄則ですから。

――松井さんの予想スタメンを教えていただけますか?
松井 GKは権田修一選手。最終ラインは右から酒井宏樹選手、吉田麻也選手、冨安健洋選手、長友佑都選手。中盤はアンカーに遠藤航選手、インサイドハーフに田中碧選手、南野拓実選手。前線は両ウイングに伊東純也選手、三笘薫選手、そして1トップに大迫勇也選手。この11人です! ただ、ベトナムは高さが弱点でもあるので、個人的には大迫選手と上田選手の2トップを採用しても面白いのではないかと思っています。

――ここでズバリ聞きます! ベトナム戦の予想スコアをお願いします!
松井 3-0で勝って欲しいのですが……。予想は1-0で(笑)。やはりアウェイですし、最終予選は1点を取ることが難しい。ただ前半に1点でも取れれば優位に試合を運べますし、直ぐに2点、3点と取れると思います。

――ベトナム戦のメインチャンネルでは中村憲剛さんとのダブル解説を務めます。どんなところに注目し、楽しんでもらいたいと考えていますか?
松井 憲剛と一緒に解説するのは初めてなのですが、全体的な部分は憲剛が見てくれると思うので、僕は個々の細かな技術について話せればと思っています。サッカー同様に憲剛がさばいて、僕がドリブルをするようなイメージの解説を楽しんでください!

11月の試合日程



FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選 第5節


対戦相手:ベトナム代表
日時:11月11日(木)21時キックオフ
場所:ミーディン国立競技場(ベトナム)
放送:DAZN

・メインチャンネル
配信開始:20時20分
解説:中村憲剛 ゲスト解説:松井大輔 実況:下田恒幸

・裏チャンネル
配信開始:20時45分
解説:岩政大樹 内田篤人

FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選 第6節


対戦相手:オマーン代表
日時:11月16日(火)25時キックオフ(=17日 1時キックオフ)
場所:スルタン・カーブース・スタジアム(オマーン)
放送:DAZN

・メインチャンネル
配信開始:24時45分
解説:佐藤寿人 ゲスト解説:岡田武史 実況:西岡明彦

・裏チャンネル
配信開始:24時
解説:内田篤人 MC:矢部浩之

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