20代女性部下の心を掴んだおじさん上司の意外な一面

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 年齢の離れた上司と仕事の話はできても、雑談するのが苦手だという女子社員は少なくはありません。ですが、ひょんなきっかけで急にとっつきやすく感じられる場合もあるようで……。今回は、そんな女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆会社でとっつきにくい上司の正体は…

 坂本奈緒美さん(27歳・会社員)は、上司(Yさん・42歳)のことをずっと近寄りがたい存在と思っていました。

「いつもムスッとしているし、何を考えているか分からないというか。仕事の話以外は、とくに会話したことはなかったんですよ」

 ところが、ある日「そういえば、Yさんが食べているお弁当っていつも美味しそうだな」と思った奈緒美さんは、気まぐれで話しかけてみたそうです。

「私が『奥さん、お料理上手でいいですね』と声をかけると『え、これ? 毎日自分でつくっているんだよ』と言われてビックリしてしまいました。だって、色とりどりの可愛らしいお弁当なんですよ」

 しかも上司は、リモートワークをしている妻のぶんまで毎回お弁当をつくってあげているそう。「そんなキャラだったんだ!」と意外に思った奈緒美さん。

「お弁当をつくってくれる旦那さんって、いいですよね」

◆女性だらけのヨガスクールに通っていることが判明

 さらに、Yさんが水筒で何かを飲んでいたので「まさか、それも自分で淹れたお茶ですか?」と奈緒美さんは興味津々でたずねてみました。

「そしたらYさんに『うん、お茶じゃなくて白湯だけどね』と言われて……思わず『おいおい、いい女かよ!』ってつっこみたくなってしまいました(笑)」

 いったい、なぜ白湯……!? するとYさんが「ヨガスクールの先生にすすめられた」と教えてくれたそうです。

「コロナ禍で運動不足になったYさんは、近所でヨガスクールの看板を発見して、通い出したそうなんです。しかも生徒で男性はYさんだけだと聞いて。想像して笑ってしまいましたね」

 ヨガスクールでは生徒の女性たちとお気に入りのお菓子を交換したりと、かなり馴染んでいる様子。

「そこでYさんは『ヨガは週に一度のリフレッシュ!』と、またいい女的な発言をしていて。私もやってみたいと思っていたので、ちょっと羨ましくなりました」

◆じつは、ケーキ屋さん巡りが趣味

 それだけではなく、Yさんは甘い物に目がないそう。

「最新のお菓子事情にやたら詳しくて驚きました。ですが、一番の好物はモンブランで、週末にはあちこちのケーキ屋さんを巡るのが楽しみなんだとか。また『どれだけ女子力が高いんだよ!』とつっこんでやりたくなってしまいました」

 しかもケーキ屋さん巡りは夫婦共通の趣味で、妻と2人でいくつものモンブランを一緒に食べてきたそうです。

「本当に仲が良さそうで微笑ましいなと思いました。奥さんを大事にしてる人って信頼できますよね」

◆ただのおじさんではなく、“いい女おじさん”だった

 Yさんの内面を知ってからは、以前よりも気楽に話しかけることができるようになった奈緒美さん。

「ただのおじさんだと思っていたYさんは、実は私と趣味の合う、というより、私以上に女子力の高い“いい女おじさん”だったなんて。今まで勝手にYさんとの間に壁を感じていたのですが、一気に崩れていった感じです」

 それ以来、急にとっつきやすい存在になった上司と、おすすめのモンブラン情報を交換するのが楽しみになったそう。

「そして、私もYさんに感化されて、ピラティスを習い始めました。なんとなくヨガよりピラティスのほうが女子力が高いかな? と思いまして。私もYさんに負けませんよ(笑)」

 おじさんでも、何かいい女的な趣味を持つと、まわりの女性からの目が変わってくるかもしれませんね。

<取材・文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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  • 11/9 15:53
  • 日刊SPA!

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