白血病の男児が可愛がっていたニワトリに騒音苦情 警察官が新たな飼い主になり「いつでも会いに来て」(豪)

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豪ニューサウスウェールズ州シドニー西部在住のイェプラド君(Yeprad、6)は白血病を患い、辛い化学療法に耐え入退院を繰り返していた。そんな治療を頑張るイェプラド君がご褒美としてもらったのが、雄のニワトリ“ジャクソン(Jackson)”だった。

イェプラド君は自らジャクソンの世話を行い、愛情を込めて大切に育てていた。しかしイェプラド君の住む地域は閑静な住宅街で、ジャクソンの鳴き声に悩まされる住民が騒音の苦情を自治体に申し立てた。

相次ぐ苦情に対策を迫られた自治体は「10日以内にジャクソンを別の場所へ移してください」とイェプラド君の家族に勧告した。親友とも呼べるジャクソンと一生の別れを迫られ、悲しみに暮れていたイェプラド君だったが、1人の警察官が救いの手を差し伸べた。

ある日のこと、朝からジャクソンの鳴き声に関する苦情が2件届いていたという。このことを伝えるためにイェプラド君の家に向かったフェアフィールド市警察のフランキー巡査(Frankie)は、ジャクソンを引き取って育てることを申し出たのだ。

フランキー巡査は「私には白血病の友人がいます。白血病というのは本当に大変なことで、今回の話を聞いて心を打たれたのです」とニワトリを引き取る決意をした経緯を明かしている。

「私の家には大きく美しい牧場があるんだ。ジャクソンが過ごすのに十分な広さだよ」とフランキー巡査はイェプラド君に伝え、持ってきた警察官の帽子やベストをプレゼントしてパトカーに乗せてあげた。

ジャクソンと離れて暮らすことになりすっかり落ち込んでいたイェプラド君だったが、フランキー巡査の心優しい対応にすっかり笑顔になった。

そしてついにジャクソンと別れの時がやってきた。フランキー巡査は大きなカゴにジャクソンを入れて蓋をすると荷台に積み込み、イェプラド君はフランキー巡査と一緒に手を振って別れを告げた。

フランキー巡査は「会いたくなったらいつでも遊びに来ていいんだよ」と伝え、最後にはイェプラド君と拳を合わせてジャクソンを責任もって育てる意思を見せた。

そして今回の件がニューサウスウェールズ州警察のFacebookなどで公開されると、フランキー巡査への称賛の言葉のほかに「素晴らしい対応。近所の人はこのニュースを見て恥をかいてほしいね」「白血病の子のペットに文句を言うなんて共感性が足りないよ」などと苦情を言った近所の人々へ非難の声があがっている。

さらにこの投稿には、オーストラリアのスコット・モリソン首相(Scott Morrison)から「これは素敵な話だ。フランキー巡査とニューサウスウェールズ州警察は本当に素晴らしい。地域社会への貢献には様々な形がありますが、これは最高の形だと確信しています。イェプラド君の早期回復を願い、早くジャクソンに会いに行けることを祈ります」とコメントが届いていた。

画像は『9News 2021年10月28日付「Sydney police officer’s kind act to help little boy with cancer keep his pet rooster」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 11/8 5:00
  • Techinsight japan

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