小栗旬主演『日本沈没』視聴率が『ドラゴン桜』超えの絶好調、「暗い」「理不尽だらけ」ドロドロの政治ドラマがここまでウケる理由

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 小栗旬(38)主演のドラマ『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)が、第1話が15.8%、第2話が15.7%、そして、10月24日に放送された第3話は15.7%と好調をキープしている。

 31日は衆院選開票特番のため休止だったが、同局系の日曜劇場枠では今のところ、20年夏期放送の『半沢直樹』の20%台には及ばないものの、今年春期の『ドラゴン桜』や夏期の『TOKYO MER』を超えている。

 同ドラマは、1973年に出版されて以降、映画、ドラマ、漫画、アニメと、さまざまなかたちで語り継がれてきた、SF作家・小松左京氏のベストセラー『日本沈没』が原作。登場人物などに大きくアレンジを加えられた、2023年の東京が舞台のオリジナル物語だ。

 小栗が環境省、松山ケンイチ(36)が経産省のエリート官僚で、香川照之(55)と國村隼(65)が地球物理学者、仲村トオル(56)が内閣総理大臣、石橋蓮司(80)が副総理、風間杜夫(72)が経団連会長も務める自動車会社社長と、高視聴率も納得の豪華な俳優陣。

 物語は、日本地球物理学界の異端児・田所博士(香川照之)が関東沈没へ警鐘を鳴らすが、政治的な圧力によってデータの改ざんや隠蔽が行われ、否定されてしまう。しかし、田所の予測通り日之島が沈んだため、天海啓示(小栗旬)は日本未来推進会議で対策を早急に行うように訴えるが……という展開。

■ちゃんと『半沢直樹』カラーを残すうまさ

 好調の理由はまず、スケールの大きさだ。日本列島が沈没する未曾有の災害という、『ドラゴン桜』の受験や『TOKYO MER』の病気・ケガに比べると、はるかに壮大なテーマで、相手は自分たちの力ではどうしようもない自然だ。そんな絶望的な状況でも、天海たちが必死に立ち向かっていく姿に、視聴者は勇気と希望を受け取っているのかもしれない。

 また、原作よりも官僚や政治家、財界の要人などの存在感が強く、天海たちが裏をかきあう攻防劇も理不尽だらけでドロドロ。これが最先端科学を駆使したSFという、なじみのないジャンルでも、『半沢直樹』などを楽しんだ日曜劇場ファンを惹きつけているのかもしれない。

 もちろん、ズラリと顔を並べる豪華な俳優陣の演技力が、それを実現しているのは言うまでもない。問題は災害が本格化した以降の展開で、これまでの熱い政治ドラマが影を潜め、地震で多くの被害者が出たり、国民の日本脱出計画など、暗くて重い内容になったときだ。

 最近、小笠原諸島付近の海底火山が噴火して、軽石が大量に漂着する被害が出たり、震度5の地震で東京に帰宅困難者が出ており、リアルな日本でも自然災害への深刻度は増している。そんな中、視聴者がリラックスした日曜の夜に同番組を選んでくれるかが、ドラマ後半の視聴率の伸びの鍵になりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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  • 11/7 18:30
  • 日刊大衆

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