【婚姻届に判を捺しただけですが 3話】極端な「偽装結婚」に走った百瀬の心理とは・ネタバレあり

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Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。

TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。

百瀬(坂口健太郎)が偽装結婚を望む理由はドラマの序盤から語られている。

しかし「想いを隠すために偽装結婚するなんて発想が飛躍しすぎ」と思った視聴者も多いのではないだろうか。

百瀬はなぜ偽装結婚という極端な手段を選んだのか。第3話は、その理由が垣間見える回となった。

百瀬に心を閉ざされ傷つく明葉

明葉(清野菜名)と百瀬は、百瀬の中学の同級生が開いてくれた結婚祝いパーティーに参加する。

明葉はそこで百瀬と美晴(倉科カナ)を近づけるような行動を起こし、百瀬を怒らせてしまう。

今回はドラマ冒頭から度肝を抜かれる演出が飛び出した。YouTubeの広告漫画のようなものが流れたのである。

この演出は後の展開に繋がっていく。

百瀬の想い人が美晴だと知った明葉は2人の恋愛事情が気になって仕方がない。

その心情を「電子書籍の一巻だけ無料みたいな状況」と例えている。

明葉が美晴のことを気にするのは百瀬を意識し始めているからなのだが、2人ともまだそのことには気づかない。

明葉のお節介に対して百瀬は「この結婚は外野から余計な干渉や詮索をされないためのもの」「大加戸(明葉)さんも外野の1人」と言い放つ。

百瀬のきつい言い方ではなく、心のシャッターを降ろされたことにショックを受ける明葉。百瀬への感情が変化していることが分かる。

牧原に抱きしめられるところを百瀬に見られた明葉

2人の間に気まずい空気が流れる中、明葉にコンペの話が舞い込む。担当営業から百瀬に相談するようにアドバイスをされるが、上手く頼ることができない。

そんな明葉の元に現れたのが看護師の牧原(高杉真宙)だった。

明葉の仕事を褒め、話を聞き、気の利いたコメントも残す。聞き上手で勘も鋭い彼は、明葉と百瀬の『偽装結婚』に勘付く。

気を許して色々なことを話す明葉だったが、牧原から突然ハグをされてしまう。

百瀬の変化球かつ遅効性なキュンに慣れきっていた中で、突然繰り出されたどストレートな攻撃。視聴者と明葉が混乱する中、画面に見慣れた男が映る。百瀬だ。

牧原のハグより、百瀬に見られたことに動揺する明葉。牧原とは恋愛関係ではないと否定するが、百瀬からは「恋愛は自由にやりましょう」と言われてしまう。

その後、百瀬が美晴以外の女性と密会する様子を耳にした明葉は更にモヤモヤが募るのであった。

あくまでも突き放す百瀬と関わっていたい明葉。美晴と話をする百瀬を見た明葉は本音をぶつける。

「百瀬さんはこの先、1mmも幸せにならないんですか?」

美晴を想うために偽装結婚で世間を欺き、密会相手である『誰か』を美晴の代わりにする。

そんな百瀬のことを案じる気持ちと嫉妬心とが混ざりあった上での言葉だ。なお、百瀬が好きでもない人を美晴の身代わりにしているというのは明葉の勘違いである。

しかし、今回の百瀬と美晴の会話には危なげな面もあり、私も百瀬が心配になってしまった。

忘れ物を届けたお礼に手作りのお菓子を渡すという行為。「(百瀬)柊くんが私の旦那さんみたいか」という台詞。百瀬に対する美晴の言動は恋愛のアプローチとして使われるものだ。

美晴は天然でやっているのか、百瀬の心を自分に縛り付けていたいが故の確信犯なのか。

もし後者なら、これまでの話の見方も変わってきそうだ。

徐々に近付く2人の距離

ついにコンペの日を迎えた明葉。しかし、プレゼンの担当が体調不良で参加できなくなってしまう。

そんな時に代打として百瀬が現れ、プレゼンは成功する。まともに打ち合わせもできなかったのにどうして上手くいったのか疑問に思う明葉。

百瀬は「企画やデザインに魅力を感じてたから、説得力のあるプレゼンができた」という旨を伝える。2人の距離も深まったところで、百瀬の心のシャッターが開き始める。

「大加戸さんの遠慮ない言葉、好きですよ僕は」「美晴とのことを聞いてもらってもいい」と言う百瀬に「話したいことだけで」と伝える明葉。

そして美晴との思い出を話す百瀬。冒頭の結婚祝いの場で明葉は「百瀬にこんなに仲の良い友達がいたなんて意外」という旨の感想を抱く。

この感想はある意味正しい。百瀬があのような環境を手に入れられたのは美晴のおかげだったのだ。

そんな美晴と自分の兄の結婚について百瀬は「気づいたら2人が結婚してた」と話す。

好きな人と自分の兄の恋愛フラグに全く気づかないなんて、幾ら何でも鈍すぎるのではないだろうか。

思えば百瀬は、人の気持ちを考えていないような言動をすることがあった。

明葉に対する容赦ない言葉選びがその筆頭であるが、もしかしたら人間の感情に気を向けることが極端に苦手なのかもしれない。

他人の感情を考慮することはもちろん、自分の恋心をコントロールすることもままならない。だからこそ偽装結婚という極端な手段に走ったのではないか。そんなことを考えさせられる。

そんな百瀬にハグをして「私は百瀬さんの味方です」と口にする明葉。

百瀬の救世主であったはずの美晴は兄に連れて行かれてしまった。時に百瀬を受け入れ、時に『遠慮ない言葉』で道を示してくれる明葉。

彼女が百瀬にとっての『真の救世主』になる日も近いのかもしれない。

婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送

過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから

[文・構成/grape編集部]

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  • 11/7 10:00
  • grape

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