エッセイ漫画家は「自分の人生を実況中継したいタイプ」?漫画家・山田玲司が考察
TOKYO FMの音声サービス「AuDee(オーディー)」にて配信中の番組「山田玲司とバグラビッツ」。漫画家・山田玲司と俳優・伊澤恵美子が、カルチャーやニュースをもとに“恋愛”を分析していくトーク番組です。10月10日(日)の配信では、エッセイ漫画を描く人の内面を分析していきました。
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「山田玲司とバグラビッツ」
◆自身の人生を実況したい人がエッセイ漫画を描く?
今回は「エッセイ漫画」をテーマに取り上げ、2回に渡って分析していきます。山田は早速、エッセイ漫画の定義について持論を展開しました。
山田:俺ね、人間のなかには「自分の人生を実況中継したいタイプ」がいると思うんですよ。
伊澤:ほうほう。
山田:劇場型人間とも言えるんでしょうかね。「私の人生ってこうなんですよ」「最近の私ってこうなんですよね」ってことを、社会の人たちに伝えないと気が済まない人がいて。エッセイ漫画家というのは、基本的にそういう人だと思うんですよね。
山田は漫画のなかに作者が登場する表現もエッセイに近いのでは? と分析します。
山田:読者として読んでいると、「この漫画を描いている人は、こういう考え方なんだ」ってことがわかるんですよね。(エッセイに)近いものを感じます。
伊澤:たしかに。
山田:自分の描いたキャラクターにツッコミを入れたり恥ずかしがったりするんだよね。それがさ、すごくいいんだよね。だけど1980年代ぐらいにそういうのが「恥ずかしいもの」みたいな空気になっちゃって、一気に消えてさ。一方で、やり続けたやつもいて。それが僕なんですよ。
伊澤:(笑)。
山田:ラジオリスナーとの関係性とわりと近いんですよね。友だちではないけど、なんとなく知り合いになる感じ。漫画に出てくる作者って、そういう存在なんですよ。
(左から)伊澤恵美子、山田玲司
◆エッセイ漫画の表現の幅が広がったきっかけを探る
2人はエッセイ漫画で描かれるレパートリーが増えた転換期を分析しました。
伊澤:男性のほうが、実体験を創作に混ぜ込んでいるような印象があるんですね。そして、女性はエッセイとして漫画を描く。私は創作しているほうがすごいのかなって思っていた節があったんですけど、実は逆なのかも。
創作と言うと、ちょっと“逃げ道”があるじゃないですか。「これは実体験を元にした作品です」よりも、「これはエッセイなので実体験ですよ」のほうが怖さを感じますよね。事実を都合よく曲げられないわけですし。
山田:それだけ、腹を括った漫画家たちが登場しているってことですね。堂々と“私”を見せる。ここの展開があったからこそ、エッセイ漫画に豊かな土壌ができるんですよね。外国人の方と結婚したエッセイ漫画が出てきたりね。
伊澤:「ダーリンは外国人」(メディアファクトリー)ですね!
次回の10月17日(日)配信分は、最新のエッセイ漫画事情について分析します。詳しくは音声配信サービス「AuDee(オーディー)」でチェックしてください!
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<番組概要>
番組名:山田玲司とバグラビッツ
配信日時:日曜 22:00 配信
パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子
番組Webサイト: https://audee.jp/program/show/100000214