モデル・稲沢朋子。老いも生活の変化も”受け入れる”現役アラフィフモデル”のホンネ

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アラフォー向けのファッション雑誌「S T O R Y」のカバーモデルを務めていた、“イナトモ”こと稲沢朋子さんが登場! 飾らない笑顔、気さくな人柄で多くの支持を集めるモデルさんですが、実はモデルを始めたのは30代後半から。2人のお子さんをもつ、シングルマザー、そしてアラフィフ。そんな同世代モデル“イナトモ”さんに、家族のこと、年齢のこと、健康のことなどなど、率直ないまの思いを語っていただきました。2回目は、“年齢を重ねた私、コロナの自粛時に取り組んだこと”について伺いました!

 

Profile

1974年2月27日生まれ。現在47才。25才の長女、23才の長男がいる。

38才のときに雑誌「STORY(ストーリィ)」の読者モデルとしてデビュー。

その後、持ち前の明るい笑顔に人気が集まり、専属モデルへ。

2016年からはカバーモデルを務める。

2019年卒業後、雑誌「エクラ」、「GLOW」、「WEB Domani」などの

ファッション雑誌やイベント、女優業ヘと活躍の幅を広げている。

長年、看板モデルだった雑誌を

卒業してより自由に

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――雑誌のカバーモデルを卒業して2年。そこから離れたときはどんな心境でしたか?

なかなかできない体験をたくさんしてきたので、穏やかな生活に戻るも良しだし…どうしよっかなって思ってました。なんでもできる!って。海外留学とかも考えたくらい!

終わって分かったんですが、やりきったと思った瞬間に「ああ、思っていた以上に責任感を感じていたんだな」って。実はプレッシャーとか、背負ってるものがいっぱいあったことに気づいたんですよ。カバーをやっているときは人から「大変でしょ?」って言われても、そうかな?って感じだったけど、実際終わったときに「私けっこう重圧感じてたな」って思いました。そのあとも、ありがたいことに仕事は入ってたから、結果ゆっくりはできていないんですが(笑)。

 

――雑誌の看板を背負うというのは、やっぱりイメージモデルとしての制約、見えないプレッシャーはあったんですね。

それだけではないけど、例えば髪色にしても髪型にしても多少なりとも制限はありましたしね。変えるときには、編集部やマネージャーさんに相談しなきゃいけないんです。最近は、相談するより前に、どんどん髪色が明るくなっているんですが…(笑)。

それは理由があって。私は、白髪が顔周りに多く出るタイプなんですね。ヘアカラーを入れてから、1週間くらいで白髪が伸びてくるので、髪色を明るくして目立たないようにしているんです。

 

――なるほど! 白髪対策で、地毛の方を明るくしているんですね。

そうなんです。白髪の出方が後ろの方の人は、目立たないからいいな〜と思ってます。白髪対策として、髪色を変えてみたり、パーマをかけてみたり、マネージャーにコラ!って怒られながらも(笑)。手探りでいろいろやっているところです。でも、そんなトライをいろいろできているのも楽しいなと思いながら、白髪と向き合っています。

 

回り道したけど、更年期対策は

シンプルに「健康でいること」

 

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――白髪もそうですが、これは更年期だなって実感することや、何か対策をしていたりしますか?

更年期による不調を予防するようなサプリメントなどを、美容関係の方にいただく機会も多くて、ここ何年も、女性ホルモンを補助するタイプのサプリを飲んできたんですが、今年のはじめかな、生理の乱れが出てきて、それまで飲んでいたサプリやめてみたんです。そしたら、生理周期も元に戻ったので、もしかしたら、過剰にホルモンに影響のあると言われている成分を体に入れてたのかもしれないって感じてから、今は自然に任せようというスタンスになりました。更年期が来るのは仕方ないことですしね!

なので、ビタミン剤と酵素とアマニ油などを取り入れています。あとは健康に気をつけながら生活。そんな感じです。更年期の症状って、人それぞれなんだと思うけれど、「これって更年期」っていう決定的なわかりやすいものがないじゃないですか。もうちょっとよく知りたいよね。

 

▶次ページは「イナトモ流の体のメンテナンス法って?」

 

――確かに、症状は人それぞれ。婦人科へ行って、ホルモン値を調べたりは?

ホルモン値は検査したことはないですね。半年なり1年に1回、婦人科検診は受けていますが、何も異常なしですよって言われて、あーよかったって言って毎年迎える感じです。自分のホルモン値を調べるキットなんかも最近はありますよね。今度調べてみようかなって思ってます。

 

顔はどんどん下がってるし老いは感じる

それも自分。受け入れます!

 

――ほかにも、老いを感じる部分はどこでしょう?

むくみ、あと、いろいろ重力に負けてきてる、下がってる! 顔が下がった分、丸くなったなぁとは思います。昔と変わりないように見えるんですが、若いときはもっととがってた。でも、今若い頃の顔をみると、印象がきついなって思ったりもするんですよ。もっとシャープになりたいとか、思ったこともあったけど、この丸みも、優しく見えるしいいんじゃないかな、っていう考え方。まぁ、それも自分だなと。よしとしようって。

 

――美容関係のケアはどんなことをしてます? 

化粧品とか、美顔器とか、おすすめされたものは使う派です。いつもお世話になっているヘアメイクさんからのおすすめで、“NEWA”っていう美顔器は使ってますね。肌荒れが改善したような気がします。ほかは美容関係だと、コンセントを使わないような“リファ”とかが好きですね。あと、歯のホワイトニングは行ってますし、マウスピースはしてますね。もう、年取るのはしょうがないから、いかに遅らせるかしか、努力できるところはないなって思って。

 

――年齢にあらがわない?

そう。老いるのは全員老いるんだもん。そこにお金を投資していろいろケアをすることもいけないことではないし、その人なりのやり方でやればいいと思うんです。私はあらがわずに、とりあえず老化が緩やかになるようできる努力と、あとは受け入れるという方針(笑)。

 

コロナの自粛期間にとり組んだのは

洋服の処分と歯のケア

 

――イナトモさんといえば、ハッピーなビッグスマイルときれいな歯並びが印象的。歯のケアはどうされているんですか?

生まれつき歯並びは良かったんですが、母親が歯への意識が高くて、よく歯医者に行かされてたんです。私が物心ついたときには、母がどこかに出かけるときは、いつも歯ブラシケースを持ってたの。そういうもんだと思って生活してました。今は朝と夜の2回だけ磨いて、あとは定期検診ですね。

少し前に一気に歯を治そうと思って、久しぶりに歯医者へ通いました。クリーニングとかは定期的に行っていましたが、徹底してやろうと思って。長女、長男と妊娠中に、カルシウム不足で1本ずつ歯が抜けちゃったんです。その2本の歯を神経から全部お掃除してきれいに治してもらいました。

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――ほかにも、コロナの自粛期間にしたことはありましたか?

そうそう、すっかり家の中の整理にはまってました。自粛期間が始まったころ、ちょうどオーダーしたものが家に届き始めたのを見て、「いつ着るの?」って思ったんです。その服を着て出ていけない。でも、家にどんどん服が溜まっていくのを見ていたら、整理をしよう!って決意した。実際、整理を始めたら、5年見てないような服もいっぱい出てきましたよ。でも、逆に気に入って着てるから、この子10年選手だな、という服もわかったんです。結果、もう着ない服は全部手放しました。

 

――お洋服はどういう方法で手放したんですか?

 

色々調べたり、人に聞いたりしました。売れるサイトとか、無料で引き取ってくれるところなど。ZARAとかユニクロはお店にボックスがあってそこに入れるだけでO Kなので、持っていったりしました。海外で買ったブランドの靴とか記念のようにとってあったんだけど結果1回しか履いてない!っていうのがいっぱい出てきて… これも履かないから、売りました。たぶん、ウン十万くらい売れたと思う。でも、私はこの3、4倍以上はお金を出して買ったんですよね。どおりで貯金がないわけだと思いながら(笑)。でもクローゼットが空いたことによって、すごいスッキリ。

 

――コロナで外出できなかったけれど、よかったことかも?

お買い物大好き派だったけれど、持ち物を見直せたことで、“あなたこれを10年愛せますか”って考えながらお買い物をするようになりました。今までは、今年流行りだよね!かわいい!っていう気持ちで買っていたんです。オーダーしていた服も届いた頃には全然テンションが変わっていることが多くて、そういうものが大体タグついてそのまんま…それを見て反省しました。それからは、買い物の意識は変わって、飽きもこなく着られるかとか、何通りか着られるな、とか考えて買うようになりました。これも少しはサスティナブルな意識が高まったことになるかな?

 

 

1つの雑誌のモデルから卒業してより活躍の幅を広げて活動しはじめるという時期に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自粛生活へ突入。ライフスタイルもがらりと変わったこの期間のことを、美容や健康、家の整理の話とともに軽やかにお話ししてくださいました。次回、常に明るくハッピーオーラのイナトモさんですが、30歳になりたてのころにガンが見つかる!その当時の状況や、当時の気持ち、家族のことなど語ってくれています。

 

 

【稲沢さん着用】

▶2wayニット 8,900円/célon

▶ニットパンツ 39,600円/ベイジ,エクリュ(オンワード樫山)

▶イヤリング 2,970円、バングル 3,630円/ともにフィービィー

 

<お問い合わせ先>

オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03-5476-5811( TEL:03-5476-5811 )

célon TEL:03-6899-3199( TEL:03-6899-3199 )

フィービィー TEL:03-5362-7230

 

【STAFF】

Photograph/Takumi Taniguchi(Pygmy Company)

Styling/Maya Tamei(KIND)

Hair&make-up/Yukio Mori(ROI)

model/Tomoko Inazawa

wrinting/Nozomi Tanaka

 

 

2021/11/6 9:00

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