民家内の巨大大麻工場 ドローンのサーモグラフィーカメラで一発御用!(英)

今回、違法な大麻栽培の場所を特定するために用いられたのは、目には見えない熱を認識できるようになるサーモグラフィーカメラを搭載したドローンだ。このドローンは情報提供に基づき、英ウェスト・ミッドランズ州ダドリーにあるジャンクション・ストリート周辺を巡回していた。

大麻を栽培する際には、成長を早めるために大量の明るい光や室温の調整が必要になるため、室内に熱がこもりやすくなる。その特徴に目をつけた同地域の警察は、日ごろからサーモグラフィーカメラを搭載したドローンなどを使用して捜査を行っているという。

調査の結果、1軒の民家に怪しげな熱反応があることをドローンが明らかにした。写真を見れば一目瞭然で、その民家の屋根だけが熱量が多いことを示す赤色に写っている。

左側の家にはほとんど熱反応はないが、右側の家はほんのりとオレンジに染まり、やや熱を持っていることを表している。太陽光やエアコンの使用などにより多少差はあるようだが、この右側の家と比較しても疑わしい真ん中の家は真っ赤に染まっており、明らかに室内に何か暖かいものがあることを示唆している。

これを受け、警察は先月28日午前10時30分にこの家を訪れ、家宅捜索を行った。そしてこの家に入った警察官たちが目にしたのは、部屋一面に敷き詰められた大量の大麻だった。

当時の様子を撮影した写真には、大麻の成長促進のために点灯されたライトが、壁に貼り付けられた反射板のような物によって眩しいほどの明るさの室内が写っている。

その室内では、211個の植木鉢に大麻が違法に育てられていた。価格にして22万1千ポンド(約3380万円)に上り、警察官も思わずガッツポーズで記念撮影するほど驚きの量だった。

今回巨大な大麻工場と化していた民家を検挙した警察チームに、警察署長のジェイソン・アンダーソン氏(Jason Anderson)は「素晴らしいチームワークです。地域の情報に基づいて行動することで、この商品が街や地域の弱者に届くのを防ぐことができました」と賛辞を送った。

なお警察が突入した際に民家には誰もおらず、今も犯人の行方を追っているそうだ。

画像は『Metro 2021年11月1日付「Heat-seeking drone busts cannabis factory worth £211,000」(Picture: West Midlands Police)』『Dudley Town Police 2021年10月28日付Twitter「Officers have acted upon intelligence and discovered a cannabis grow with 211 plants worth approximately £211,000.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/11/6 16:40

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