所得税も住民税もゼロ! 負け組サラリーマンでも海外移住で一発逆転できる国とは
かつては安泰の代名詞だった正社員。だが、終身雇用や年功序列が崩壊、正社員といえども9割は負け組に落ちようとしている。では負け組から這い上がるにはどうすべきか? 今回は海外移住を成功させた例から考えてみる。
◆支出減のみならず収入増も。海外移住で一発逆転なるか
昇給が望めないなら、支出を減らすことが死活問題となる。そのトレンドとなっている戦略が“海外移住”だ。デジタルノマドの聖地、現代人にとってのエデン……。今、そんな美辞麗句で持てはやされる国がジョージアだ。
「家賃は1か月3万円程度、電車やバスの運賃は一律18円。ワインが1リットル100円程度で買えるなど、物価がとにかく安い。それでいてビザがなくても1年間滞在可能。煩雑な手続きなしですぐに生活を始められる上、日本に帰りたくなったらすぐに帰れる。僕自身、ストレス社会の退避先はここにあると感じました」
そう語るのはジョージア移住歴1年半のKOHさん。月の生活費は家賃込みで約8万円。KOHさんはフリーランスだが、近年、日本の会社員の移住も増えているとか。
◆職種は多種多様
「コロナ禍以降、ほぼ出社せずに仕事が完結する人が日本でも多くいましたが、そんな人はジョージアに来ても問題なく会社員生活を送れています。
時差はマイナス5時間なので、朝4時に起きて仕事を始めれば日本とラグなしでやりとりが可能。それで14~15時(日本時間19~20時)には仕事を終わらせ、ワイン発祥の地とされるジョージアのワインを飲みながらのんびりと過ごす。
移住者は30~40代がボリュームゾーンで、ITエンジニアからWeb編集者まで職種は多種多様です」
◆住民税もゼロ
税制面での利点も大きく、海外所得は原則非課税で、住民税もゼロ。物価の低さによる支出減だけでなく、これだけで天引き分がそのまま収入増として見込めてしまう。また、仮想通貨トレードによる利益も非課税だ。
「収入面、支出面、さらには投資と、可処分所得を最大化できるのがジョージア移住のメリット。海外移住と聞くとものすごく頑張らないといけない印象を持たれますが、むしろ“これ以上頑張らない”ために移住するんです」
ウルトラCに思える“日本脱出”という選択肢。だが、これこそが一番背伸びせずにできるイージーな方法なのかもしれない。
【デジタルノマド KOH氏】
世界各国を旅したのち、魅力を感じたジョージアに移住。現在はジョージアでコワーキングスペースや美容室、バーを経営する。Twitterは@Luck81O
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[正社員[9割は負け組]説]―