古川雄大『恋です!』の魅力明かす「2回くらい泣いてしまいました」

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杉咲花演じる光と色がぼんやり分かる程度の弱視の盲学校生・赤座ユキコと、杉野遥亮演じる顔に傷のあるヤンキー・黒川森生のピュアな恋模様が毎週話題を呼んでいる『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』。

同作に華を添えるのが、ユキコが大好きなバーガーショップの店長・茶尾役の古川雄大だ。第4話では、レンタルビデオ店で働き始めた森生と対等になるため、ユキコが茶尾店長の店でアルバイトを始めたことで、一見軽いようにも見える茶尾店長のまっすぐな人柄が描かれた。

ミュージカル界では高貴なプリンスとして活躍する一方で、コメディ作品での振り切った演技も注目を集めるなど、ますます目が離せない存在となっていく古川。そんな彼に、今作の魅力や作品から得た学び、自身のアルバイトの思い出などを語ってもらった。


──まずは出演が決まった時、作品に対してどんな印象を持ったか聞かせてください。


出演が決まってすぐに原作を買って読ませていただきました。ピュアな恋愛が繰り広げられていくと同時にメッセージ性の強い作品だと感じ、すごく胸に刺さるものがありました。目が不自由ということに限らず、誰しもが弱みを抱えていて、痛みを共有することで新しい世界が広がっていく素敵な物語だなと感動し、2回くらい泣いてしまいました。すごく素敵な作品だと心から感じて、携われることはとても幸せだと思いました。


──茶尾店長の役作りでは、どんなことを意識していますか?

最初は陽気に演じてほしいと言われていたんですが、僕が原作で見た印象では陽気さはそこまで感じていなかったんです。陽気というより良い意味で軽い人なのではないかなと思いました。ドラマの前半では、なにを考えているのかわからないような雰囲気も出していますが、後半でそれがどう活きるのか楽しみにしていてほしいです。根は熱いものを持っていて、すごく理想が高い人物だと思うので、自分の中では軽さとまっすぐさを意識して演じています。


──今作で古川さんの価値観が変化したようなことはありますか?

目が見えない苦しみはもちろんあると思いますが、それ以外の人も苦しみをみんな抱えているんだろうなと思ったんです。最近個人的に読んでいる作品に、美しく生まれたからこそ、背負っているもののある人物が出てくるんです。どういう環境に生まれても、誰もが辛いものを抱えていて、そしてそれはその人自身にしかわからない。だから相手の立場に立つのはとても難しいことで、でもやらなきゃいけないことでもあるんだなとすごく感じました。なかなか簡単にできることではないですが…。


──第4話で、杉咲花さん演じるユキコが茶尾店長の元でアルバイトをしますが、古川さんご自身はアルバイトの経験はありますか?

あります。ハンバーガー屋さんで4日間。大変でした(笑)。マニュアルに厳しいことが自分には辛かったんです。そういう方が合う人もいると思いますし、正解ではあるんですけどね。そば屋、ガソリンスタンドでも働きました。ガソリンスタンドは1年半くらい続けました。ほどよく緩い環境で、多少のトラブルがあっても笑えるような、フランクに話せる人たちでした。


──そうだったんですね。アルバイトを通して学んだことはなにかありますか。


自分のやったことでお金をもらうのはアルバイトが初めてだったので、これくらいやればこれくらいもらえる、という社会の仕組みを学びました。1回、ガソリンと軽油を間違えて入れてしまったことがあるんです。それはガソリン界ではタブーで、車が壊れてしまう場合もあるんです。あんなにフランクだった社長にすごく怒られて、仕事の場でミスをして怒られる、という体験は、学校で先生に叱られるのとはまた違って、責任というものの重さを感じたことを覚えています。

──アルバイトでもドラマの現場でも、チームのまとまりは大切なことだと思いますが、古川さんはチームの一員としてなにか思うことはありますか。


みんなが同じ温度で同じ方向を向くってすごく難しいですよね。これまでの経験では、絶対的リーダーがいてグイッと引っ張られる現場もありましたし、すごくラフに楽しく撮影して、出来上がった映像に楽しさがにじみ出るような現場もありました。


──古川さんは自身が主役で出演する時と、それ以外で立ち位置は変えていますか?

変えると思います。主役は作品を背負うという意識がどこかにあり、反対に脇でいる時は、支えたいという思いです。現場の居方も、主役だったら周囲にたくさん話しかけたいというのが自分の理想です。あえてちょっとふざけたりして、それが笑いになったらいいな、とも思います。脇でいる時は、自分で会話を振るというより、会話が行われていたら参加して、やることはちゃんとやる。自分の役割を果たせたら、というような思いで参加しています。



取材・文・撮影:山田健史


水曜ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』

毎週水曜よる10時放送 (日本テレビ系)


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