怖っ…猫が何もない所を見つめてる時にやっている“意外なこと”

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「飼いネコの気持ちがわからない」「あのしぐさにはどんな意味があるのだろう……?」

 気まぐれともいわれるネコの気持ちがわからず、頭を悩ませている愛猫家も多いことでしょう。しかし、じつはネコにも悩みがあるのです。

 上智大学総合人間科学部心理学科の齋藤慈子准教授と、京都大学野生動物研究センターに在籍する服部円氏は『ネコからの人生相談 ニャンとかなりませんか?』で、ネコの驚きの本音を披露。さらに最新の研究を紹介しながら「人間は、ネコの習性・能力を誤解している」のでは、といいます。

 9匹のネコたちから著者2人が相談を持ち掛けられる……という体裁で展開する本書から、ネコのお悩み相談とそれへの回答(服部氏担当)、さらに耳寄りな「ネコ学」(齋藤氏担当)を紹介しましょう。

◆相談. 空(くう)を見つめていると怖がられる

 飼い主のショウタさんの彼女が遊びにくると、晩ごはんをみんなで食べます。すると食べ終わるタイミングで、いつも水の流れる音がするんです。

 私が耳をすまして音のする方向を見ていると「また出たんじゃない?」「怖いね…」と、なんだか2人はソワソワ。

 ただ音のするところを見ているだけなのに、なんでそんなに怖がるんでしょう? 

-相談ネコ:ムギ(メス・6歳)-

◆回答. 音を聞いていることは内緒に(笑)

 ムギさんはきっと、壁の奥の下水の音がする方向を見ているんですよね? マンションの上の階のヒトは、晩ごはんのあと、すぐにお風呂に入るタイプなのでしょう。

 残念ながら、ヒトはネコほど耳がよくないので、その音が聞こえないんです。音もしないのにじっと壁のほうを見ていたら、何か見えない存在、例えば幽霊がいるのかも、なんて思ってしまうんです。

 勝手に幽霊がいるって勘違いして騒いでいるのは、ちょっと面白いですね。種明かしはしないで、そのままでいいのではないでしょうか。「ネコは神秘的な生き物」だと思われていたほうが、都合がよいと思いますよ(笑)。

◆<ネコ学>ヒトには聞こえない音が聞こえています

 ヒトはおよそ20ヘルツ~20キロヘルツの音を聞くことができますが、ネコは約55ヘルツ~80キロヘルツの音を聞くことができます。

 高周波がよく聞こえるのは、エサとなるネズミの鳴き声などを察知するためではないかと考えられますが、とにかく、私たちヒトには聞こえないたくさんの音がネコには聞こえている、ということになります(そのために、ネコよけの高周波を発する機械が売られていたりしますね)。

 ネコの耳は感度がよいだけではなく、20個以上の筋肉を使って、左右独立にあらゆる方向に向けることができます。よく動く耳は音源定位(音からそのものの位置を特定すること)にも向いているといえるでしょう。

 このよく聞こえる耳を使って、ネコは見えないモノの存在を推論しています。そのため、ヒトが聞こえない音に反応して、直接見えないものに注意を向けている姿は「ヒトには見えないものを見ている」ように見えてしまうのでしょう。

<文/齋藤慈子 服部円 イラスト/にゃんとまた旅(ねこまき)>


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