不倫する妻・夫たちの胸の内「女として扱われたかった」/不倫探偵はみた

 夫側がすっぱ抜かれるイメージが強い芸能人の不倫報道。ですが、世間一般ではべつに妻側の不倫が少ない訳ではなく、夫が気付いていないだけとVIVID女性探偵社・代表の北川舞子さんは話します。ただ、不倫する理由やタイミングには男女によって差があるとか。詳しく聞いてきました。

◆不倫する妻たちの胸の内「女として扱われたかった」

――北川さんがこれまで見てきた、妻たちの不倫って傾向があったりするんですか?

北川舞子さん(以下、北川)「不倫した妻側の話を聞いていると、『男性に女として扱われたかった』と言う人が多いですね。夫婦関係が破綻している・していない関係なく、夫以外の男性に女性扱いされることで浮き足立ってしまい、ズルズルと不倫にハマっていく女性が多い印象があります。彼女たちは女性として認められたい、チヤホヤされたいという気持ちが強いのかもしれません。『寂しかったから(不倫をした)』という言葉もよく聞きますね」

◆妻が子育て中に「寂しい」と不倫する夫

――寂しさが不倫の原因なんですか?

北川「不倫のきっかけが『寂しかったから』というのは、男性からも女性からもよく聞く共通のフレーズです。ただ、その寂しい時期は男女で違うんですよね。

 男性の場合、寂しい時期が子育て中という場合がとても多くて、妻が必死になって子育てをしている間に、妻がかまってくれない・家に居場所がなくて寂しくて不倫をしたという男性が多いんです。妻が子育てに必死でピリピリしている時に、自分を唯一褒めてくれる部下や年下の女の子におだてられて不倫に走ってしまう男性は多いです」

◆子離れしてふと我に返って不倫する妻

――いやいや、子育てしてください…。

北川「一方で女性が不倫をする場合、子育てがひと段落ついている方が多いです。必死で子育てをして子供の手が少し離れてから、ふと我に返って自分の存在意義を問い『寂しい』と思うのだと思います。不倫調査をする場合、調査対象の男性は若い方が多いのですが、女性の場合は子育ての忙しい時期を終えた40代の女性がとても多いです」

◆不倫する時間帯は男女によって傾向がある

――不倫する妻のタイプってありますか。

北川「不倫している妻に関しては、本当にいろんなタイプの方がいらっしゃいます。この人が不倫するんだ!と驚くほど大人しそうな女性から、言い方は悪いですけど遊んでいそうな派手な女性まであらゆる方がいらっしゃいます。職業も専業主婦から会社員まで様々ですし、彼女たちの不倫相手も、年齢問わず同級生から職場の同僚、マッチングアプリまで多岐にわたっています。

 ただ不倫する時間は男女でやや傾向があって、男性の場合は仕事終わりに不倫相手と待ち合わせをして食事後にホテルに行くパターンが多いのですが、女性の場合は平日の昼間に時間をとってランチのためだけに会ったり、体の関係だけはなくてきちんとデートをして関係を築く方も多いですね」

◆女性でも男性でも不倫する人はする

――女性の場合、心も不倫相手に依存している場合が多そうです。

北川「そうですね。でも、マッチングアプリで知り合った数人の若い男の子と、それぞれホテルで密会を繰り返している人妻もいました。もっと見張っていればさらに密会相手は増えるんじゃないかと思うほど活動的でしたね。男性だから女性だからという傾向はそんなになくて、不倫をする人はいろんな理由を作って不倫をするということですね。当然ですが、女性だから不倫しないということは全くありません。妻が不倫をしていても、気付いていない・気付いてももはや手遅れという夫が多いだけだと思います」

【北川舞子(きたがわ・まいこ)】

VIVID女性探偵社(キタガワ万博株式会社)・代表取締役。大手調査会社2社を経て、独立10年目。現在は二児の母としても奮闘中。別名、ママ探偵として、依頼者が抱える不倫問題や夫婦の想いに寄り添いながら、解決に導く。インスタグラム「#ママ探偵」にて不倫問題のアドバイスもしている。インスタグラム:@mama_vivid

<取材・文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

2021/11/1 15:47

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