いま一番面白い大阪の若手漫才師を決める!第11回ytv漫才新人賞ROUND2 2位通過 たくろうによる『漫才感想戦』

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読売テレビが主催する『第11回ytv漫才新人賞 ROUND2』が関西地区で放送された。芸歴10年以内の若手芸人が参加できるこの賞レースは年3回の予選が行われ、それぞれ全12組のうち上位2組が決勝に進出できるというシステム。(今回の審査員はオール巨人(オール阪神・巨人)、お~い!久馬(ザ・プラン9)、兵動大樹(矢野・兵動)、久保田かずのぶ(とろサーモン)の4人で、1人100点満点、計400点の中で順位を競う。)最終的に計6組のコンビが、来年3月の優勝決定戦で11代目の王者を争う。過去の優勝者には銀シャリ、藤崎マーケット、霜降り明星といった実力派が揃い、優勝賞金は100万円。読売テレビでの冠特番の権利も手にすることができるとあって、大阪の若手芸人の一つの大きな目標となっている。前回のROUND1では、さや香、カベポスターの決定戦進出が決まった。そして今回のROUND2では、丸亀じゃんご、たくろうの2組が決勝進出を決めた。今回は将棋の“感想戦”さながらに、勝利直後の2組にロングインタビューを敢行。ネタが生まれたきっかけ、漫才中の心境、今後の野望などあけすけに語ってもらった。番組を見逃した方や、関西地区以外の方のお笑いファンもご安心を。この選考会の模様は読売テレビ公式無料動画配信サービス「ytv MyDo!」、民放公式テレビポータル「TVer」、無料動画サービス「GYAO!」で配信する。まだ漫才を見ていない、という方は、是非とも、そちらで彼らの雄姿をご覧頂いた後に読んでいただきたい。それでは、2位通過・たくろうの『漫才感想戦』をどうぞ。


―― おつかれさまでした。結構、接戦って感じでしたね。

きむらバンド・赤木裕:そうですね。

―― 丸亀じゃんごとは8点差。3位はダブルヒガシで、5点差でした。

きむら:審査員の人からしたら1点、2点しか変わってないってことですよね。怖っ!

赤木:微妙やったんですね。

きむら:赤木が裏でずっと情報収集してたらしいです。

赤木:ももさんもよかったとか、20世紀さんもよかったらしいとか。

きむら:その中で選んでもらえたのは、本当にほっとしてるっていうのが大きい気持ちですね。

赤木:審査員の講評も良かったけど、よく考えたら久保田さん(とろサーモン)はそんなに良くなさそうやなとか、あんまりハマってない感じがしたなとか、いろいろ考えました。

きむら:毎回やっぱり考えちゃうよね。コメントの感じで、この方は点数高いのかな、とか。トータルバランスはダブルヒガシの方が上やなとか、ずっとそういうことばっかり考えてしまいますね。前回はパンクブーブーの佐藤(哲夫)さんが、むっちゃ褒めてくれた後に…。

赤木:完全に1位の褒め方を途中までしてて…。

きむら:めっちゃ言った後、最後に「ただネタが弱かった」と(笑)。だから僕は今回のコメントでも、最後まで気を抜かれへんなって。最初褒められてもグッとこらえて、最後まで聞かんと酷評になるかどっちかわからんぞ、って思ってました。

――  たくろうさんの後にも実力者がいましたもんね。そういうときの心境って芸人さんは「もうやめて~」って感じなんですか。
   
赤木:丸亀さんに関しては確実に1位ってみんなが言ってたんで。圧倒的1位って。じゃああと1枠かあと。まあちょっとはね、うまくいってほしくないなって気持ちは…。

きむら:ゼロって言ったら嘘になるね(笑)

―― 2回連続決定戦進出で、これで3回目になります。

きむら:初めて出た年に準優勝させていただいて。

―― 『ytv漫才新人賞』には安定的に出ていますもんね。

きむら:一番多く出させていただいてます。

赤木:ほんまにお世話なってます。きむらさんも読売テレビさんの『次世代お笑い戦隊 ギャグレンジャー』に出てますし。

きむら:だから、ズブズブです(笑)

―― 実際、『ytv~』ではやりやすさみたいなのはあるんですか?

赤木:やっぱり選考会とか、数は出てるので。ほかの賞レースより同じ場所で数ができてるので、もう何にも怖くないですね。

きむら:(爆笑)

―― 今回のネタ「リアルゴールド」、導入も、その後の展開もすごかったですが、ネタはどういう感じで作るんですか?

赤木:架空の何かを作って、わからん状態で何かやっていくっていう。はじめはそれで。

きむら:発想のタネはそこからで…。

赤木:タイトルは何でも良かったんですけど。何でもいいから「リアルゴールド」にしてしまった結果、めちゃくちゃ難しくはなりました(笑)。「リアルゴールド」の説明をやっぱりどこかでしないと、「リアルゴールドって何やったんやろ?」ってなるので。

きむら:「なんでリアルゴールドやねん」っていうのを処理しないとね。

赤木:そう言われても、僕らもわからへんのに(笑)

――  ネタは、2人で掛け合いながら作るんですか?

きむら:基本は赤木がベースを作ってくれて、その後喋りながら作っていく感じです。

――  今回は見逃し配信があります。今日の漫才で、実はここミスってましたとか、逆にここは決まったから見てほしいとか、自分達しかわからないことを教えてください。

きむら:見てほしくはないんですけど、僕完全に、自分でもどうミスったかわからない感じで、最後の方のセリフをミスってしまってるんですよ。終わった後、赤木に「何て言ってた?」って聞いたんですけど、「もうぐちゃぐちゃってなってたから」って言われて。本当は、最後は「リアルゴールドってやつは、ゾンビワクチンの研究者なんだ」っていうのをバラして、「松ぼっくりの樹脂があれば、ゾンビワクチンは完成するといってどこかに行った」っていうセリフなんですけど。

――  結構、重要なところですね。

きむら:重要なところなんですよ! でも僕マジで、なんて言ったかわからないんですけど、間違ってる感覚だけずっとあったんです。口がいつもと違うんです。

赤木:ギリギリ伝わった感じやったけど…でも伝わってたかわからへん。

きむら:だから結構重要なところを、言葉は出てるんですけど「口の動きがいつもとちゃうぞ」って思いながら言ってて、後で聞いたらぐちゃぐちゃになってたんで、大ミスはかましてますね。

赤木:変なこと言ったとは思ってました。

――  漫才中は、審査員の顔は見えるものなんですか?

赤木:見ないようにしてます。

きむら:見ようと思ったら見えるけど、絶対に見ないです。

赤木:目が合うと多分ネタが飛びます。

きむら:祇園花月とかの舞台でも、師匠が袖で見てはるのが見えたときって一気に緊張感が増すので、あえて見ないようにしてます。

赤木:(西川)きよし師匠とか、すっごい眼差しで…しかも丸見えなんです。すっごい目つきで見てはるときがたまにあります。

――  前回、カベポスターの永見さんが、「オール巨人師匠の金髪を若干目で捉えて、逆に落ち着いた」みたいなことをおっしゃってたんですが。

きむら:あいつすごいな! それを追い風にしたんですね。僕らは緊張して逆に向かい風になりそう。

赤木:最後の結果発表のとき、巨人師匠の後ろ姿を見るじゃないですか。なんかずっと面白いですけどね(笑)

きむら:見てしまうよね。

赤木:そこを見てほしいです。僕いつもちょっとニヤニヤしてるので。襟足とか、こんな言い方良くないですけど、高齢の方の金髪の後ろ姿の襟足が…。

きむら:完全に良くないよ! ちょっとカールしてたりするからかわいらしいけど。

――  発表のところも1つの見どころということですね(笑)。1位通過の丸亀じゃんごは同期になるんですか?

きむら:僕が同期です。赤木と僕は1年違いで、赤木が後輩になるので、僕からすると同期になります。

――  一緒に決定戦進出ってことなんですけど、いかがですか? かなり面白かったですけど。

きむら:丸亀じゃんごは面白いっていうのは昔から知ってる上で、僕は正直、今回のネタができたときにもう聞いてて。多分単独ライブでやったんですけど、ちょっとええネタできてるっぽいぞという噂はそのときから聞いてたんで。同期として意識するところはありますね。

赤木:それこそ、審査員のお~い久馬さんが「(角刈りとアフロで)これがほんまの髪形(上方)漫才」っておっしゃってましたけど、僕らほんまに、髪型が変な人を集めて「カミガタ!」ていうタイトルのイベントをやってて。

きむら:丸亀じゃんごと、たくろうと、ダブルヒガシで。今回の1、2、3位でイベント打ってたんです。

――  イベントの3組が今大会の上位3組。

赤木:確かに、今思えばとんでもないイベントでした。

きむら:お客さんが異常に少なかったけど(笑)。渋すぎたっていうところはあるけど、ただやっぱりネタは間違ってなかったんやなって自信にはなりますね。

――  今後、選考会ラストのROUND3がありますが、今回出た人、出てない人含めて出てこられたら嫌なコンビはありますか? 

赤木:ぶっこみ県警とか…。

きむら:誰がわかるねん! もうメモを取ってもらうのももったいないんですけども、赤木の同期で、警察官とヤンキーでやってるコンビがいるんですけど、まだ劇場のメンバーにも入ってないから手見せにも来れないので、決定戦は間に合わないんですよ。

赤木:下川24時っていうのが元警察官なんですけど、すごいヤバい奴で…。

きむら:あんまり良くないって!

赤木:同じバイト先の高校生の子と、付き合ってもないのに2人で撮った写真を部屋にいっぱい飾ってて。キャラ的にもやっぱり、人間的異常さっていう意味でも出てこられると僕が薄まっちゃうんで…。

きむら:ちゃうちゃうちゃう! 本物が出てきたら…じゃないのよ! すみません、コウテイさんにしておいてください。コウテイさんは決定戦も出てますから、こっちを使ってください。

――  ぶっこみ県警もダークホースということで、スタッフに伝えておきます。

きむら:ダークホースじゃないんですよ!(笑) これ以外の企画もので面白い芸人を探すとかいうのであれば全然ありだと思うんですけどね。

赤木:元警官っていうのが乗ってるんでね。

きむら:だから余計怖い…じゃないねん!

――  では決定戦に向けて意気込みをお願いします。

きむら:決定戦に出させていただくのは3回目になるということで、もう優勝し切りたい。1位で抜け切りたいっていう気持ちはほんまに強いです。今回はその優勝のチャンスをつかみ取る、そういう気持ちで頑張りたいと思います。

赤木:決定戦で準優勝も1回させてもらってますし、『ytv~』に限らず大会にはいっぱい出たんですけど、1個も優勝してないですし。ほんまにそろそろやばいんで、いろいろ。このままズルズルいったら、気づいたらもう8年目ですし。まだまだ出られるなと思ってたらもう2、3回とかなってきて、ほんまにシャレにならないんで、ここのところ。1個か2個でも取れてたら現状が変わってたでしょうし。ほんまにもう1回波が来るなら、絶対に取らないとという感じです。

きむら:取って勢いづきたいね。


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互いの個性をぶつけ合いながら構成力の高い漫才をコンスタントに贈り続けるたくろう。
3度目の正直なるか。

(企画:吉井 智也)

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