高層マンションの塗装業者のロープを女が切断「事前に連絡がなく腹が立った」(タイ)

タイ、バンコク郊外の高層マンションで10月12日、外壁の塗装作業をしていた男性2人を支えるロープを同マンションの住人が切断した。

作業員の1人でミャンマー出身のソングさん(Song)は「他の作業員2人と32階から順に下に降りて外壁のヒビを補修していたのですが、30階付近で急にロープが緩み、非常に不安定な状態に陥りました」と当時の様子を語り、こう続けた。

「ロープの状態を確認して下を見ると、そこから10階下付近に住む女性が窓を開けてロープを切っていたんです。ロープに異常があったのは自分を含む2人で、もう1人はサポートに回りました。すぐに大声で叫び、マンションの住人に窓を開けて中に入れてくれるように助けを求めました。」

外の異常に気付いたのは26階に住む夫婦で、ソングさんら2人はベランダに避難して無事だった。

ノンタブリー県パーククレット警察は10月27日、同マンションに住む34歳の女を殺人未遂及び器物損壊容疑で逮捕、起訴したことを明かし、同警察署長は次のように述べた。

「女は当初容疑を否認していた。しかし監視カメラの映像やロープについていた指紋やDNA検査の結果を見せるとロープを切断したことを認めた。ただ殺意については否定している。」

なおタイのメディアは「女は外壁の補修について事前に連絡がなかったことに腹を立て犯行に及んだ」と報じており、殺人未遂で有罪が確定すれば最高で懲役20年という厳しい刑に処される。

同マンションの高層階でロープを切断された2人の作業員がぶらぶらと揺れる動画はSNSで拡散しており、作業員を助けた女性は「非常にショッキング。起きてはいけない事件だ」と驚きと怒りを露わにした。また動画には「殺意がないなんて嘘」「怒りがコントロールできないなんて恐ろしい」「100メートルはあるだろう。夫婦が気付いてくれて良かった」「なんて世の中なんだ」といったコメントがあがっている。

画像は『NDTV.com 2021年10月29日付「Two Workers Left Dangling From 26th Floor After Woman Cuts Rope」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/10/31 21:02

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