一平ちゃん、赤いきつね、俺の塩! 大定番シリーズから次々に登場した「たらこ・明太子」味のカップ麺3選

 たらこ・明太子を使ったカップ麺は人気があり、定期的に新商品が登場します。今回はその中でも「一平ちゃん夜店の焼そば」と「赤いきつねと緑のたぬき」、そして「俺の塩」という大定番カップ麺シリーズから続々登場した、たらこ・明太子味の商品を3つご紹介します。たらこの着ぐるみを着たキユーピー人形の大群が突進してくる、あの懐かしいCMの歌でも口ずさみながらお読みいただけると幸いです。ただ、あのCMは映像も歌も、えもいわれぬ狂気が感じられるので、夜中に歌うのはやめた方が良さそう。

明太子味を重ねまくり! 明星食品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」

 まずは、明星食品の大定番シリーズから発売された「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」230円(税別)。パッケージデザインからすでに明太子だらけで、デカデカと書かれた「つぶつぶ食感、ほぼ明太子」が大きな売りとなっています。

「ほぼ明太子」とは、材料のうち45%が明太子という魚肉練り製品で、これはかまぼこというべきなのか、それとも事実上の明太子というべきなのでしょうか。食べてから悩むことにしたいと思います。

 明太子風味の塩味のソースに、明太マヨ、明太子ふりかけ、そして具の「ほぼ明太子」で、明太子味が四重に重ねられています。かなり徹底的に明太子。麺は中太で縮れのついた油揚げ麺で、塩味系のカップ焼そばとしてはちょっと太め。大盛サイズで食べ応えがありました。

 明太子風味の塩味ソースにはほんのりとバターの風味がつけられており、たらこバター味のパスタ風にも思える味。それほど強い主張はなく、主役の座は「ほぼ明太子」や「ふりかけ」に譲り、ソースは縁の下の力持ちに徹しているように見受けられました。

 マヨネーズの明太子もほんのり香る程度。「一平ちゃん夜店の焼そば」といえば「マヨビーム」やふりかけが特徴ですが、マヨに明太子味をつけることで、マヨネーズの酸味やコクが明太子味のソースになじみやすいように工夫されていました。マヨネーズが入ってないと「一平ちゃん夜店の焼そば」とは言えないですからね。

 ソースやマヨネーズを脇役に回し、明太子味の主役を張るのはふりかけです。刻み海苔も入っていて、そのまんまご飯にかけてもおいしそう。ソースやマヨを含めて明太子素材を徹底的にてんこ盛りにしながら、マヨとともにふりかけを目立たせることで、「一平ちゃん夜店の焼そば」らしさもしっかり両立していました。

 そして、この商品の目玉である「ほぼ明太子」。たらこ原料が45%入った魚肉練り物なのですが、これはどう見てもどう食べても明太子そのもの。本当に練り物なの? と疑いたくなってしまうレベル。あまり辛くないので明太子というよりたらこなのですが、これを食べたらいつのまにか例のあの着ぐるみを着て集団に加わってしまいそうなくらいのたらこぶりでした。おいしさと面白さを兼ね備えた、チート級の存在でしょう。

 続いては、東洋水産の「まろやか明太クリーム味うどん」220円(税別)。形こそ違えど、色合いはまるで「いちごミルク」を思わせる、「赤いきつねと緑のたぬき」シリーズのタテ型カップ商品です。

「赤いきつねと緑のたぬき」といえば、日清食品の「どん兵衛」と並ぶ和風カップ麺の定番シリーズですが、「どん兵衛」が洋風を取り入れた創作的な商品を出す一方、「赤いきつねと緑のたぬき」は良い意味で保守的で、和風味の商品を出し続けるイメージがあります。ですが、今回の「明太クリーム味」は明らかに洋風。このシリーズが洋風味を出すのは初めてではないでしょうか。

 濃厚なクリームをベースに、明太子の風味を効かせた「明太クリーム」のスープ。パッケージは「いちごミルクカラー」でしたが、実際のスープはオレンジで、どちらかというと「フルーツ牛乳」の色ですね。明太子なので、たらこに唐辛子が加わるとこの色になるのかもしれません。

 甘みが強くクリーミー、まるでポタージュのようなスープで、ほんのりバターも香っています。和風だしは入っておらず完全な洋風味で、いつもの「赤いきつねうどん」よりひとまわり太いうどん麺も、この洋風スープと合わせるとまるで太めのパスタのように見えてしまいました。玉ねぎやパセリの風味も感じられ、洋風感をさらに高めています。

 そして肝心の明太子ですが、クリームの強いスープの中でも風味と辛味が程良く感じられました。ピリ辛味がアクセントになり、相乗効果によってクリームの甘みがさらに活きています。和風カップ麺シリーズでまさかここまで思い切った洋風スープを作ってくるとは思いませんでした。

 具として入っているのは皮付きのポテトとねぎ。皮付きポテトを入れることで、具までしっかり洋風に。ポテト明太とじゃがバターが鉄板の組み合わせなので、当然今回のスープともマッチしていました。

 ねぎが入っているのが、うどん麺を除くと唯一の和風要素でしょうか。これまで頑なに和風カップ麺を作り続けてきた職人気質の開発者さんが、和風の最後の砦としてこのねぎだけは譲れなかったのかもしれませんね。

 3つめは、東洋水産の「俺の塩 たらこ味 大盛 からしマヨネーズ付」220円(税別)。カップ塩焼そばの大定番「俺の塩」シリーズが定期的に発売するたらこ味の大盛商品。以前はレギュラー商品として普通サイズのたらこ味商品がラインナップされていましたが、現在はなくなっています。

 チキンベースにたらこの旨みを加えた塩味のソースに、細めの麺とからしマヨネーズ、刻み海苔が合わせられています。定番「俺の塩」はやさしい塩気が人気の理由のひとつですが、今回のソースはいつもの「俺の塩」の魚介ベースとは違うチキンベースながら、やさしい塩味という点は共通。どちらも「赤穂のましお」が使われています。

 粉末ソースにはたらこ加工品がたっぷり入っていて、やりすぎない程度にたらこの風味が感じられます。やさしい塩味、やりすぎないたらこ風味に、刻み海苔の香ばしさも加わり、繊細で絶妙なバランスのおいしさでした。

 一方で、添えられている「キユーピー からしマヨネーズ」はかなり強めの味で、入れるともちろんおいしいのですが、「俺の塩」らしい繊細な味わいを重視するなら入れないという選択肢もあるのではないかと思います。

「俺の塩」の麺はカップ焼そばとしては細い麺で、湯戻し時間を1分と短くすることで硬めの食感をキープしています。大盛商品は太麺が用いられることが多い中で、今回の商品は大盛なのに細麺が使われているのも大きな魅力。通常「俺の塩」は普通サイズしかないので、週刊少年ジャンプ風に言えば「俺の塩先生の大盛が食べられるのはたらこ味だけ!」。

 細麺のため油揚げ麺としては主張が穏やかで、繊細なソースの味を邪魔せずに引き立てています。この麺の存在も「俺の塩」シリーズが人気のある理由でしょう。俺の塩先生の次回作にもご期待ください。

あらかじめ成功が約束されているたらこ・明太子の3品

 たらこ・明太子を使ったカップ麺を3品ご紹介しましたが、たらこ味というだけでもう成功は約束されたものと言って過言ではありませんよね。たらスパを筆頭に、たらこを使った料理でおいしくないものを食べたことがありませんが、今回も間違いのない3品でした。特に「ほぼ明太子」は、たらこ好きじゃなくても必ず食べて欲しい驚きの存在感です。

  • 10/31 13:00
  • サイゾー

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