鹿島アントラーズの未来構想や育成組織に熱視線!背景にあったジーコの教え

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10月30日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)では、創設30周年を迎えた鹿島アントラーズのクラブ運営を特集。CROを務める元日本代表・中田浩二と、社長を務めるメルカリ会長・小泉文明をゲストに迎え、チーム強化と経営の両面での新たな取り組みについてトークを繰り広げた。

茨城県鹿嶋市のカシマサッカースタジアムには、フィットネスジムやスキンケア施設、クリニックなどが併設。他のクラブにはない大胆な事業展開を行っている。2011年から運営しているフィットネスジムには、本格的なトレーニングはもちろん、キッズスクールやヨガレッスンなど、老若男女に向けたプログラムが充実。なんと、鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務めるジーコが汗を流しに来ることもあるという。

また、コロナ禍で密を避けるための対策として、客がピッチの横を通り、選手たちの利用するウォームアップルームでエクササイズを実施。これにはMCの勝村政信も「最高ですよ。ピッチってホントにキレイなのよ。すごい経験ですよ、これ」と大興奮していた。

社長の小泉は、試合がない日でもスタジアムに来られる仕組みを作ることによって、チケット料やグッズ収入以外の収益を確保していると説明。鹿島アントラーズによる新しい事業の創出と、地域への還元を強調した。これらの取り組みには、解説の北澤豪も「すべての人に行く理由があるわけですよね、限られた人じゃなくてね」と感心していた。

しかし、ほとんどのJリーグのスタジアムは自治体の管理下にあり、クラブ側が自由に活用できないのが現実。小泉は、カシマサッカースタジアムは自治体ではなく鹿島アントラーズが県から管理を任されている指定管理者なので、自由な事業展開が可能なのだと補足した。

一方で、鹿島アントラーズが攻めた事業展開を行うのは「すべては勝利のために」というクラブの使命があるからだという。選手もスタッフも、勝利のためにプロ意識を持って業務にあたるのが鹿島流。その源流は、創設期にクラブを支えたジーコの教えだった。ジーコの妥協しないプロ意識と勝利にこだわる姿勢がクラブに浸透。中田も「鹿島というクラブは常にチャレンジしなければならない。こういう街だからこそ、いろんなことをやっていかなくちゃならない。そういうことはすごく言われました」と振り返った。

経営で成功を収めた鹿島アントラーズは、2018年度に営業成績73億円を達成。さらなる飛躍のため、2019年にはスポンサーだったメルカリへの経営権譲渡と、小泉の社長就任が決定する。小泉はクラブ内における意思決定のスピードを上げるため、チャットツールを導入するなどの改革を進めていった。

さらに、クラブが目指す未来像もアップデート。「VISION KA41」は、創設50年を迎える2041年にクラブがどのような存在であるべきかを定めたもので、その中には、10年以内の建設を目指す新スタジアム構想も盛り込まれていた。ところが小泉は「作ろうと決めただけで、まだ何も決めてないんです」と告白。未決定でも構想を発表したのは、ファンやサポーター、地元住民からの要望をすくいあげてスタジアムを作るためだとその真意を説明した。

そして、経営面だけではなく、チーム強化もクラブの要。Jリーグ史上最多となる20のタイトルを獲得した鹿島アントラーズは、世界で活躍する選手を輩出し続けるため、アカデミー(育成組織)にも力を注いでいる。

その一つが、レジェンドの起用。現在、鹿島アントラーズユースでは、元日本代表のストライカー・柳沢敦が監督を、日本屈指のゲームメイカー・小笠原満男がテクニカルアドバイザーを務めている。かつてクラブを支えたレジェンドたちが育成年代の指導者となり、自身の経験を若い世代に伝えていた。

北澤は「お二人とも経験がありますから、いろんな話ができるんじゃないかなと思います」とコメント。中田も、CROの立場から「アカデミーって難しいと思うんです。チームを強化しなくちゃいけないんですけど、勝利に寄りすぎずに育成に手をかけなければいけない。彼らはそのへんのバランスをうまく取りながらやれていると思います」と評価した。

そして現在、中田、柳沢、小笠原の3人が中心となったアカデミー専用のグラウンドを作るための取り組みも始動。中田が「すごく楽しみですし、ぜひ実現したいなと思っています」と意気込むと、勝村も「未来明るいです! 鹿島すごいです! 参りました」と声を弾ませた。

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  • 10/31 10:00
  • テレビドガッチ

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