転職したら年収550万円が1000万円に。冷遇されていた40代を外資系企業が採用したワケ

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 かつては安泰の代名詞だった正社員。だが、終身雇用や年功序列が崩壊、正社員といえども9割は負け組に落ちようとしている。では負け組から這い上がるにはどうすべきか? 今回は40代で外資系企業への転職を成功させた例から考えてみる。

◆外資系企業への華麗なる転職で生き残ることは可能か!?

 日本企業と比較して年収相場に1.5倍近くの開きがある外資系企業。これまで日本企業でしか働いてこなかったサラリーマンでも、外資系へと転職できれば一気に負け組を脱出するチャンスとなりうるが……「夢のまた夢ではなく、可能性は十分にある」と語るのは、外資系企業で人事部長を務めた経験もあるグローバル人材育成家の鈴木美加子氏だ。

「日本企業では決して目立たず、頭打ちの給料で働いていたサラリーマンでも、思い立って外資系の採用試験を受けたら合格した、というケースは少なくありません。外資系がもっとも重視するのは“専門性”。最近だとサイバーセキュリティやAI関連技術の知識に長けていれば、外資系への転職活動が相当有利に進められます」

◆40代で外資系化粧品会社への転職を成功

 電機メーカーに20年勤務してきた浦慎吾さん(仮名・44歳)も、40代での外資系化粧品会社への転職を成功させたひとりだ。

「自社の通販・流通ITシステムを採用した企業に出向し、保守点検、トラブル対処するのが元いた会社での仕事。2~3年おきに出向先が変わるうえ、社内では営業マンや開発部門と比べて冷遇され、給料は頭打ち。そんなとき、日本に新規参入する米国の化粧品会社が『日本の通販・流通網に詳しい人材を探している』と聞いて思い切って応募したんです。

 システム運用はもちろん、出向続きで全国を飛び回っていましたから、国内流通のキモやノウハウ、現場のニーズがいやが応でも身についていたんです。『コイツは流通のエキスパートだ』と買われ、流通部門ナンバースリーとして採用。前職同様に流通システムを管理する職務ですが、年収は550万円から1000万円へと増加しました」

◆必要な英語力は?

 浦さんは国内のシステム管理が主な仕事のため「英語が必要とされるのは社内メールを読むとき程度」だとか。

 外資系と聞くと英語力で尻込みしがちだが、「社内での最低限のコミュニケーションが取れれば、職務上は問題ないケースも少なくない」(鈴木氏)とか。

「確かにTOEIC900点以上の英語力が求められる募集もありますが、外資系といえど国内で活動するわけですから、クライアントとのやりとりは日本語がほとんどという職種も結構あります」

◆外資と日本の社風の違いは?

 転職を目指す上では、社風の違いを理解することも重要だ。

「外資系は“能ある鷹は爪を見せろ”という文化。日本のように“謙遜こそ美徳”というスタンスでいると、そのまま能力がない人だと見なされる。

 加えて、自分の仕事やキャリアを自分自身で考えられる“自立型”の人材であることも必須。会社はキャリアの面倒を見てくれません。

 社内異動ができないか考えたり、研修を積極的に受けるなど、自分の仕事やキャリアの筋道を常に俯瞰して行動する力が求められます」

◆42歳前後に大きな“壁”

 だが、実力主義の外資系といえども転職活動時の年齢によってはシビアなジャッジが下される傾向があるのも事実だ。

「初めて外資系に転職する場合、42歳前後に大きな“壁”がある。日本企業に20年以上勤めていた人は『柔軟性が乏しく外資系に馴染めない』とジャッジされて敬遠されがち。

 そして、50歳前後が正真正銘のラストチャンスです。役員クラスの人なら話は別ですが、相当専門性が高くないと声がかからなくなり、外資系への転職は厳しくなります」

 40代正社員にとっては待ったなし。重い腰を上げた者勝ち!?

【グローバル人材育成家 鈴木美加子氏】
ATGlobe代表取締役社長。外資系企業に20年以上勤め、自身の8回の転職と1万人以上を面接した経験を基に、個人向けにキャリア相談を提供

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[正社員[9割は負け組]説]―


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