Switchでメガドライブの名作が遊べる!絶対にハマる厳選4タイトル
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
◆「Nintendo Switch Online」の新料金プラン開始
任天堂の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」の新料金プランが10月26日から始まりました。
「Nintendo Switch Online+追加パック」は12ヵ月(365日間)4900円で、従来のサービスに加えてNINTENDO64とメガドライブのタイトルを遊ぶことができ、NINTENDO64は最大4人でのオンラインプレイにも対応しています。しかも大ヒット作『あつまれ どうぶつの森』の有料追加コンテンツ『ハッピーホームパラダイス』(税込2500円)も無料で遊べます。
◆メガドライブの実力派タイトルが集結
『どうぶつの森』ファンにとってはお得感がありますし、『スーパーマリオ64』『ゼルダの伝説 時のオカリナ』など、「64の名作が遊べて嬉しい」という声も多く聞かれました。
しかし、私がオススメしたいのはメガドライブ! メガドライバーはもちろん、世代でないという方もぜひメガドライブの名作を遊んでみて下さい。
今回は14本のラインナップから、「これぞ!」という4本を厳選しました。
◆『シャイニング・フォース ~神々の遺産~』
セガ/1992年
じっくり遊べるRPG系統が弱めだったメガドライブにあって、好評を博していたのが『シャイニング』シリーズ。3DダンジョンRPG『シャイニング&ザ・ダクネス』(1991年)の続編として発売されたのがシミュレーションRPGの本作です。『ドラゴンクエスト』シリーズの元制作スタッフが設立した開発会社クライマックスが手がけたことでも知られています。
主人公は記憶喪失の剣士・マックス。闇の軍勢を討つため光の軍勢「シャイニング・フォース」を率いて戦っていきます。戦闘ではキャラのアニメーションが躍動し、迫力満点! 一足先に発売されていたシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(1990年)のライバルと見なされていました。魅力的なキャラと剣と魔法世界での正統派ドラマをお楽しみ下さい。
◆『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』
セガ/1992年
任天堂の『スーパーマリオ』シリーズに対抗すべくセガが投入したのが横スクロールアクション『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(1991年)。その大ヒットを受けてパワーアップした続編です。『ソニック』の生みの親・中裕司さんがチーフ・プログラマーを務め、アメリカで開発されました。ちなみに、このときのスタッフだったマーク・サーニーさんはのちに『クラッシュ・バンディクー』を世に送り出しています。
『2』ではソニックの相棒となるキツネのテイルスが初登場(2P側でテイルスを操作して同時プレイも可能)。テイルスはその可愛さから人気を呼び、定番キャラとなっています。アクション面では「スーパースピンダッシュ」が導入され、スピード感がさらにアップ! 爽快なプレイ感覚で「シリーズ最高傑作!」と推すファンも多いタイトルです。
◆『エコー・ザ・ドルフィン』
セガ/1993年
『エコー・ザ・ドルフィン』は、イルカを主人公にした2D海洋アクション。制作は「Novotrade」というハンガリーの開発会社が行っています。リアルな海洋生物たちが滑らかに動く美しいグラフィックが、ゲームファン以外からも注目を集めました。
一見癒し系に思えますが、その中身は実はシビアなアクションアドベンチャー。当時「かわいいイルカのゲームだ!」と気軽に手を出した私は、大きなギャップに衝撃を受けました(笑)。
プレイヤーは頭に5つの白い斑点を持つイルカ・エコーを操り、仲間の行方を探して大海原を冒険します。エコーが海中にいる間は酸素メーターが減っていくため、ときどき水面に出るか泡を吸って息継ぎをする必要があります。さらに体力メーターもあって、魚を食べて回復するなど縛りがありました。謎解きもかなり手強く、詰まってしまうことも……。エイリアンと戦う中盤以降の超展開といい、個性派ゲームが遊びたい人にオススメの1本です。
◆『ガンスターヒーローズ』
セガ/1993年
コナミの人気作『悪魔城ドラキュラ』(1991年)、『魂斗羅スピリッツ』(1992年)の実力派スタッフが立ち上げた開発会社トレジャーのアクションシューティング。トレジャーは第一作であるこの作品以降、「職人集団」としてゲームファンの間でその名前が知られていきます。
走りながら撃てる初心者向けのレッドと、その場で8方向に撃ち分けられる上級者向けのブルー。銃を操る2人の主人公のどちらかを選び、伝説の破壊神の復活を目論む帝国軍と戦っていきます(2人同時プレイも可能)。派手で痛快なアクションと、マシンガンやホーミング弾など基本4種の武器を組み合わせる多彩な合体武器が魅力。当時「メガドラの限界を超えた」とゲーマーの間で話題になった、ダイナミックに暴れる多関節のボスたちのビジュアルも必見です! 今でも動画実況映えしそうなタイトルです。
<文/卯月 鮎>
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【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も