農福連携に「クリエイティブ」を投入、新たな経済循環を…廃棄となるアスパラガスの茎で作る「翠茎茶」

吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。10月23日(土)の放送では、株式会社REDD(レッド)代表の望月重太朗(もちつき・じゅうたろう)さんに、アスパラガスの茎で作るほうじ茶「翠茎茶(すいけいちゃ)」についてお話を伺いました。

アスパラガスの茎で作る「翠茎茶」

東京23区の中で、最大の農地面積を誇る練馬区。農業と福祉、そしてクリエイティブの連携により、地域の農産物を活用した、新たな加工品が生まれました。

アスパラガスの茎を焙煎して作る、ほうじ茶。名前は「翠茎茶」です。

アスパラガスの茎を焙煎

アスパラガスは青果として出荷される際、通常は茎の下の方はカットされて、廃棄処分となってしまいます。ですが、この部分にも栄養や甘みがたっぷり含まれていて、素材としての価値は十分にあります。

そこに目をつけたのが、株式会社REDD。「翠茎茶(すいけいちゃ)」の企画・販売を手掛け、アスパラガス生産農園と、加工作業を請け負う福祉作業所をつなぎ、農福連携を活かした6次化の取り組みを、練馬区内で完結させています。

農福連携を活かし、練馬区内ですべてを完結

6次化商品を作る際に、いろいろな地域の人と連携することが大事なポイント。そう語るのは、REDD代表の望月さん。

「そこには若手のデザイナーやクリエイター、アーティストのような価値を作る方に加えて、福祉作業所との連携で加工やパック詰めをするとか。シンプルな作業から、ちょっと手の込んだ作業まで、いろいろな作業者の方と連携してできることが、練馬のなかにはたくさんあるんです」

単なる食品ロスを防ぐための取り組みだけではなく、品質やパッケージデザインにもこだわった「翠茎茶」。農福連携にクリエイティブを投入することで、新たな経済循環を生み出そうとしています。

「翠茎茶」で新たな経済循環を

「福祉作業所の作れる価値と、それを表現できるクリエイターの価値。その2つをしっかりと連携させながら、練馬の農産物を十分に活かした形で、未来につながる価値作りをおこなっていきたいと思っています」

鮮度の高いまま回収したアスパラガスの茎を、丁寧に乾燥させ、低温でじっくりとローストすることで、甘みと旨みを引き出した「翠茎茶」。

品質やパッケージデザインにもこだわった「翠茎茶」

おいしいお茶をきちんと作ることが、持続性のあるモデルづくりにつながっているんですね。

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聴取期限 2021年10月31日(日)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:DUNLOP presents みらい図鑑

放送日時:毎週土曜13:55~14:00

パーソナリティ:吉田美穂

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/

2021/10/30 13:00

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