52メートルの崖から滑落した犬、ほぼ無傷で生還「奇跡としか言いようがない」(米)

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米ケンタッキー州シェルビービル在住のタイラー・スティンソンさん(Tyler Stinson)は、愛犬でピットブルとボクサーのミックス犬である“タイソン(Tyson)”とハイキングに出かけていた。

タイラーさんはこの日、同州東部にある「レッド・リバー・ゴージ(Red River Gorge)」という森林エリアにある「Daniel Boone National Forest」を散策していた。タイラーさんは「タイソンは私の親友であり、ハイキング仲間でもあります。どこへでも一緒に行きますよ」と明かしており、今回もいつも通りの楽しいハイキングだったのだが、一転して悪夢の一日となってしまった。リードを外していたタイソンがトカゲを見つけて崖のそばまで追いかけて行った際に、足を滑らせて転落してしまったのだ。

「タイソンはトカゲを逃してしまった後、後ろに体を回転させるようにして2回転んでしまい、そのまま崖の端から転がり落ちてしまいました。」

大切な親友が170フィート(約52メートル)の高さから落下する姿を見てしまったタイラーさんは、ショックを受けながらもすぐに緊急電話番号911に連絡して助けを求めた。

救助隊が来るまで自らタイソンを探し、途中で出会った他のハイカーも手伝ってくれたという。そしてウォルフ郡捜索救助チーム(Wolfe County Search & Rescue Team)も到着し、大勢でタイソンの捜索が行われた。

このエリアに詳しいというウォルフ郡捜索救助チームの隊長を務めるジョン・メイさん(John May)は「私たちはタイソンの亡骸を見つけて、飼い主のもとへ返したいと思い捜索活動を行っていました」と当時を振り返っており、タイソンが生存している可能性は低く絶望的だと考えていたという。

しかし捜索中にすれ違ったハイカーに尋ねると、「リードをしていない犬を見たよ」と言って撮影していた写真を見せてくれた。まさかと思いつつタイラーさんに連絡を取って写真を見てもらうと、その犬がタイソンであることが判明した。生きているとは思わず驚きを隠せなかった救助チームだが、探し続けるとすぐにタイソンを発見することができた。

タイラーさんは「救助チームから写真を見せてもらった時は、本当に信じられませんでした。アドレナリンが体を駆け巡って『なんてこった、タイソンは生きているんだ』って」と希望が見えた当時を振り返っている。

そして無事にタイソンと再会を果たすことができたタイラーさんは「ただひたすらにタイソンを抱きしめました。タイソンは私の全てなのです」と感動の再会を喜んだ。

タイソンは高さ52メートルから滑落したにもかかわらず、体にはわずかなかすり傷しかなかったという。発見後は獣医による診察も受けたが、内臓に損傷はなくいたって健康だったそうだ。

タイラーさんは「このことで911に連絡していいのかも分かりませんでしたが、救助チームの皆さんが助けてくれました。彼らは本当に良い人たちですよ」とコメントしており、また普段はリードを外してハイキングを行うことが多かったものの「今後はリードを外す場所をよく考えたい」と反省の言葉を口にした。

ウォルフ郡捜索救助チームは「タイソンが52メートルの高さから落下したにもかかわらず生き延びたのは、奇跡としか言いようがないです。ほとんど無傷でしたよ。間違いなくこの1週間で、レッド・リバー・ゴージで起きた一番の奇跡だと思いますね」とコメントしている。

画像は『LEX18 2021年10月26日付「‘My hiking buddy’: Dog’s rescue in the Red River Gorge considered a ‘miracle’」(Tyler Stinson)(Wolfe County Search & Rescue Team)』『The Kansas City Star 2021年10月25日付「Dog chasing lizard falls off 170-foot cliff in Kentucky - and survives, officials say」(THE WOLFE COUNTY SEARCH & RESCUE TEAM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 10/29 17:21
  • Techinsight japan

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