恒久的な交代枠5人案…昨季から3人に戻ったプレミア勢は賛否両論

 試合中の交代人数が5人になることにプレミアリーグの指揮官たちが様々な意見を語っているようだ。28日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 新型コロナウイルスの影響で中断して以降、過密日程による負傷を防ぐため、試合中の交代人数は3人から5人に拡大された。他国の主要リーグでは今シーズンも5人交代制が継続となっているものの、プレミアリーグでは昨シーズンから交代枠を3人に戻して行われている。

 しかし、国際サッカー評議会(IFAB)は27日、現在一時的に導入されている5人交代制を今後も定着できるようにするべきという提言を採択したことを発表したことにより、プレミアリーグでも再び交代人数が5人になる可能性が浮上している。

 IFABが交代枠が5人となることを推奨したことを受け、ワトフォードのクラウディオ・ラニエリ監督は「良い考えだと思う」と賛成していることを強調した。

「イングランドでは多くの試合が行われている。選手5人を変えることができるのなら、それは良い考えだよ。違う王者が誕生する可能性のあるビッグクラブに大きな影響があることも良く知っている。でも、他のチームでも若い選手たちをピッチで起用して、彼らに経験を与えることができるようになる。私は非常に良い考えだと思うよ。それを支持している」

 また、サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督も「それは素晴らしいことだ。私はドイツでこのことについて初めて話したが、これはもっと多くの機会を与え、試合をより素早くするものだ」と賛成していることを明かした。

「選手たちが全てを出し尽くして戦い、エネルギーを使い果たしてしまった時に5人を入れ替えることができたら、試合のクオリティは最後の最後まで高い状態に保たれると思う。私は交代枠が5人になることへのファンだよ」

 一方、バーンリーのショーン・ダイチ監督は「私が指摘したいのは、ビッグクラブにとって有利であることが明らかということだ」と選手層の薄い中堅クラブなどにとって5人交代制は不利になることを主張した。

「彼らはトップな選手たちがいる大きなスカッドを持っている。そして、交代枠が増えることは彼らが多く使用できることでのみ有利に働くことになる。それによってチームを落ち着かせたり、活発にさせたりすることができるからね」

「実際により大きなスカッドのチームはある。高額な金額が費やされているから、その側面は理解できる。だが、5人交代制となってしまっては、私たちのように小さなグループで戦っているチームよりも、25人もの代表選手がいるチームの方が有利になってしまう。しかし、彼らがなぜそれを検討しているかについては理解できる」

2021/10/29 13:17

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