【天皇賞・秋 注目馬】来年引退の名伯楽へ… 三階級制覇達成なるか
10月31日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m)。豪華メンバーがそろった一戦でグランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和雄厩舎)は距離の異なるGI三階級制覇を目指す。
同馬は父ディープインパクト、母タピッツフライ、母の父Tapitという血統。通算成績は13戦8勝。
2018年6月の2歳新馬戦でデビュー。当時から能力の高さは折り紙付きで、デビューから2連勝で重賞制覇。牡馬相手の朝日杯FSでも3着に入った。
翌年の桜花賞でGI初制覇。年の暮れには阪神Cで古馬相手に5馬身差の勝利を収め、同年のJRA最優秀3歳牝馬に輝いた。
2020年はさらなる飛躍の年となった。安田記念を皮切りにスプリンターズS、マイルCSと短距離GI3連勝。その活躍が認められ、JRA最優秀短距離馬のタイトルを受賞している。
今年に入って自身初めてとなる2000m戦(大阪杯)に出走。重馬場が影響したのか4着に敗れたが、続くヴィクトリアマイルは得意な距離ということもあって4馬身差の完勝。GI・5勝目をあげた。
管理する藤沢和雄調教師は今年度いっぱいで引退、すなわちこれが最後の天皇賞・秋となる。スプリント、マイルに続いて2000mのGIも制して名伯楽の花道を飾ることができるのか、注目したい。