柴咲コウが語る農業の魅力「自分が食べるものくらい作れるようになりたい」

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 女優、アーティスト、そして近年では実業家としても活躍する柴咲コウさんが、2021年10月8日に公開された劇場アニメ『神在月のこども』に声優として出演しました。

 出雲地方の神在月(かみありづき)を題材に少女の成長を描く物語で、柴咲さんは主人公・カンナの亡くなった母親・葉山弥生を演じています。

 作品やボイスアクトの感想、そして今を生きる女性へのメッセージを聞きました。

◆旅するような作品に

――まず脚本を受け取ったとき、どのような感想を抱きましたか?

柴咲コウ(以下、柴咲):主人公のカンナは幼いながらもいろいろと葛藤を抱えています。小さい子どもの信念みたいなものは、なかなか見えてこないところがあると思うのですが、そんななかでも前に進む歩みを彼女は止めないので、その大切さを気づかせてくれるお話だなと思いました。

――出雲をはじめ、日本の原風景を描く映像も素敵ですよね。

柴咲:わたしはシンプルに神社が好きなので、日本全国の素敵な神社を巡るような、旅するような感覚があっていいなあと思いました。

◆神社や自然が好き

――神社のどこに惹かれますか?

柴咲:神社は自然豊かな場所にあることが多く、自然をお守りするために神社が存在しているという部分もありますよね。そういった背景に触れることも好きですし、自然を感じることも好きなんです。

――作品のテーマについては、何か感じるものはありましたか?

柴咲:それぞれの人にいろいろな人生、生き方があると思うけれど、せっかく生きているのだから、自分を活かせる、楽しめる生き方をすればいいよねっていうことだと思いました。

 そういうことが、カンナみたいな子どもだけでなく、大人も学べるような映画だなと思いました。自分にしかできないことは何か、自分がこの世でやるべきことはあるのか、改めて考えさせられましたね。

――母親の葉山弥生については、どんな思いで演じましたか?

柴咲:キャラクターとしては、とてもはつらつとした明るいお母さんですが、お母さんというよりひとりの人間として、明るさや前向きな感じが魅力的な人なんだろうなと受け止めて、声を担当しました。

◆YouTubeでは農業は環境問題について発信

――柴咲さんは現在、環境問題や農業にも関心があるそうですが、何がきっかけで興味を持ったのですか?

柴咲:特に大きなきっかけがあったわけではないのですが、昔からそういう自然に触れることが多かったからだと思います。あとは好奇心ですよね。知りたいと思ったことはそのままにしないで、いろいろと調べたりするようにしています。

――今、一番興味があることは何ですか?

柴咲:YouTubeでもその様子を発信していますが、先生に教わって畑いじりをしています。

――動画を拝見していて、未経験だと楽しそうだなと思う反面、継続してやることは大変なことも多そうだなとも思いました。

柴咲:ありがとうございます。農業に関しては、作る側と消費する側が、完全に分離しちゃっているんだなと思いますね。自分が生きるために食べることは必須なのに、そこにまったく触れないで生きてきていることを、わたし自身が以前、反省したんです。せめて自分が食べるものくらいは作れるようになりたいなっていう想いはあったのですが、いつできるかなとずっと思っていて、ようやく叶ったところなんです。

◆美容の秘訣は「気持ちいいと思えるものを取り入れること」

――美容についてなのですが、心身ともに健康でいるためには、どういう心がけをしていますか?

柴咲:それは人それぞれのところがあると思うのですが、わたしは、わたしが気持ちいいと思えるものをとり入れています。それがわたしの場合、たとえばたくさん寝ることなんです。自分にとってどういうものが最適か、それを知ることが大事だと思います。誰かと比べてどうするとか、誰かが言ったからそうするのではなく、最適なものを探すことが大事。

――ご自身は睡眠が一番よかったのですね。

柴咲:睡眠が一番わかりやすいんですよね(笑)。どれくらい寝たら気持ちいいとか、起きたときのコンディションでもわかるので。

――変わらない美については、どういう努力をされているのですか?

柴咲:スキンケアですね。化粧品がこれからリリースされるのですが、本当に自分が使いたいと思うものを作りました。ただ、美は変わるものだと思うんです。赤ちゃんのときのようにはいられないし、10代のころのようにはいられませんよね。変わらないことが本当に一番美しいことなのかなとも思いますよね。

◆ストレスへの対処は「自分の見つめる作業が必要」

――日々生活する中で、ストレスについてはどう対処していますか?

柴咲:何のストレスかによると思います。それが外的要因によるものなのか、自分の考え方で変わるものなのかで違う。考え方で変わるのであれば、自分の考え方を変えるしかないし、相手によるものだったら相手は変わってくれないので、今いる場所を変えるか、その人に会わないようにするなど、いろいろと解決の仕方があると思います。

 結局、一番大事なことは、自分の気持ちをコントロールすること。それはこうして一言で言うと簡単なのかもしれないけれど、時間がかかることですし、自分自身が何を欲求しているのか、もっと自分のことを知らないとコントロールもできないと思います。自分を見つめる作業が必要ということではないかなと思っています。

――向き合うことが難しいこともあるかも知れないですが、結局は自分なんですね。

柴咲:人間は自分を生きているわけですし、自分をコントロールしてあげられる人は、自分しかいないんですよね。

◆日本の良き場所を、再発見できた

――改めて、映画を観る方たちへメッセージをお願いいたします。

柴咲:昨今、自粛を迫られてなかなか旅行にも行けない日々が続いていたと思うのですが、この作品は日本の良き場所を案内してもらってるような気持ちになれると思います。わたし自身、行ったことがある神社がたくさん出てくるのですが、どういう神様が祀られているかまでは、そういえば知らなかったと思いました。

 そういう再発見もあったので、これを観てその場所を巡るということもしてみたいなと思いました。みなさんもぜひそういうことをしてもらえたらうれしいなと思います。現代に生きる女性たちにも向いているアニメーションだと思います。ぜひご覧ください。

(C) 2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

<取材・文/トキタタカシ>

【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。

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