【難読】“けつる”? “かいる”? 「抉る」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「抉る」の読み方です。
「決」や「快」と似ているけど、よく見たら違う? なんて思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
■「抉る」の読み方は?
「抉」は、普段よく使う「決」や「快」と形が似ているので、“けつる”や“かいる”と読むのかな、と思った人もいるかもしれませんが、よく見ると左側が違いますね。
「抉」に送り仮名の「る」をつけて、なんと読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“こじる”と読みます。
■「抉る」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「抉る」の意味は以下のように解説されています。
こじ・る【×抉る】
[動ラ五]《「こじる」(上一)の五段化》
1 すきまなどに物をさし入れてねじる。「雨戸を―・って開ける」
2 ひねくれた言い方をしたり、抗議したりする。
「小母につけつけ―・られていたりするところが」〈三重吉・小鳥の巣〉
[補説]近世末ごろから五段化した用例がみられるが、2のような例は、上一段活用とも考えられる。
主に、穴などの隙間に細長いものをさし入れてねじることを意味します。なかなか普段は使わない言葉かもしれませんね。
■読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「抉る」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「抉る」は、“えぐる”や“くじる”など複数の読み方がありますが、基本的にものを突き刺してかき回し、取り出すといった意味合いで使われます。
「抉る」は、“えぐる”や“くじる”など複数の読み方があるので、正しく使い分けたいところですね!
(ななしまもえ)