高額Webスクールで借金100万、仕事は来ない…清掃バイトでしのぐ女性の“夢”

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 東京という大企業や最先端の文化が集まるこの場所には、多くの若者が夢見て上京してきます。成功し、豊かな生活を手に入れた人がいる一方で、日々の生活もギリギリで、もがいている若者もたくさんいます。今回は夢を叶えるために上京したある一人の女性のリアルな生活を紹介します。

◆夢を叶えるために上京

 話しを聞いたのは地方出身の玲奈さん(仮名・24歳)。ある日、ウェブデザイナースクールのネット広告を見た麗奈さんは、一念発起して上京。

「小さい頃からネットサーフィン好きで、大人になったらウェブデザイン系の職に就くって決めていたんです。だから初めは少し迷ったけど、でも絶対夢を叶えるんだって決意表明のつもりで思いきって上京しました」

◆4万5千円の木造アパート暮らし

 まず玲奈さんは地元で貯めていた貯金を元に家探しを始めたそうです。そしてようやく見つけたのは三軒茶屋・築50年の木造アパート。家賃は共益費込みで4万5千円。

「古いし、湯船ははなく、後付けのシャワーしかなかったので正直嫌でしたけど、でも東京の家賃って本当に高くて…。今だけの辛抱だと思ってそこに決めました。だってウェブデザイナースクールの広告には『スキル習得後は月収50万円も可能!』って書いてあったので。
 今冷静に考えるとそんなうまくいくわけないのに、その当時の私はなぜか信じて疑わなくって…。家を決めたあとすぐにオンラインスクールに入学しました」

◆こんなにお金かかるの?!オンラインスクールの闇

 オンラインスクールの値段はなんと半年で60万円。それだけでも大金なのに、実際かかった費用はそれだけではなかったと言います。

「その60万円に加え、パソコンやら周辺機器やらでさらに40万円かかったんですよ! つまりトータル100万円。そんな金額すぐに用意できるわけもないので、実家でクリーニング屋を営む父親に保証人になってもらい、学校が用意したローンシステムを利用しました。

 後で聞いたんですけど、クリーニングの機械が調子悪く中古を探していたそうなんです。でも私のローンの保証人になったからしばらくは買い替え出来なかったらしいんです」

 そんな状況でも保証人にまでなってくれた父親のために、玲奈さんはウェブデザイナーになって絶対に親孝行しようと決意し、必死に半年間勉強を頑張ったと言います。

◆夢をみた若者が突き付けられた“現実”

 半年のスクーリングを終え、紹介された仕事は…ウェブデザインとは程遠い単調な仕事だったといいます。

「ほんと間違い探しみたいな仕事でしたよ。HTMLの文字訂正みたいな…しかも時給換算で600円程度。本当にショックでした。1年後にはその作業もだんだん無くなって、残されたのは月5万円のローンだけでした」

◆追い打ちをかけるようにコロナ禍に

 そんな状況で追い打ちをかけるように、世界はコロナ禍に。飲食関連のアルバイトもなくなってしまい、なんとか宿泊施設の清掃アルバイトで雇ってもらっているものの、フルタイムで働いてもわずか手取り12万円ほどだです。

「田舎の父親には言えませんよね…。私の夢をすごく応援してくれているのに…。家賃とローンを払うと手元に残るのは2万ちょっとしかなくて

◆それでもまだ夢を諦められない

 近所のパン屋でもらうパンの耳、期限切れ間近の商品がたくさん並ぶディスカウント店で手に入れた銘柄不明の古古米、そして既に期限がきれた調味料…。最近はまともな食事もとれていないそうです。

「機材を売ることも一度考えたけど、まだ夢を諦めきれない自分がいて。でもこんな生活を続けているとなんだか気力と体力が低下してしまって、最近はパソコンの電源すら入れていないです。まさかここまで自分が貧乏になるとは夢にも思わなかったですね。もう一度自分のこれからを考え直します」
<文/高畑のぞみ>


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