主演俳優が銃を誤射、2人死傷。ひどい撮影現場だった、との情報も

拡大画像を見る

 現地時間今月21日(木)、米ニューメキシコ州で撮影されていた新作映画『ラスト』のセットで小道具の銃が暴発し、撮影監督が死亡、監督が負傷した。主演俳優のアレック・ボールドウィン(68)が、リハーサル中に小道具の銃を誤射したとみられている。事故直前、「何も入っていない」と手渡されたその銃に、実弾が入っていたと伝えられている。

◆リハ中に発砲した弾が、撮影監督と助監督に当たる

 ニューメキシコ州サンタフェ近郊で撮影されていた西部劇映画『ラスト』のセットで、誤射事件が発生したのは、今月21日の午後1時50分ごろ。本作で主演とプロデューサーを務めるアレックが、リハーサル中に小道具の銃を発砲したところ、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさん(42)とジョエル・ソウザ監督(48)に当たった。

 ハッチンズさんは病院に搬送されたが、その後死亡。ソウザ監督は一時、危険な状態と伝えられていたが、病院で手当を受けたのち、退院した。

 今回の誤射事故について、サンタフェ郡保安官事務所は、「死亡事件の場合、犯罪捜査官は、たとえそれが事故と思われても調査をします。現在のところ不正行為の疑いはありませんが、それを完全に排除することはできません」として、捜査を行う方針を表明。22日には、捜査令状を取得して現場を捜索し、小道具の銃や衣装のほか、事件の瞬間が収められている可能性が高い映像などを調べたと伝えられている。

◆ショックと悲しみをどう伝えてよいか、言葉がみつからない

 本作で、映画のタイトルにもなっている有名な西部の無法者ハーランド・ラスト役を演じたアレック。事故発生直後には、取り乱し、涙を流していたと伝えられていたが、翌日にはツイッターで声明を発表した。

 2回に分けて投稿したアレックは、最初に「ハリーナ・ハッチンズの命が奪われた今回の悲劇について、私のショックと悲しみをどう伝えてよいか、言葉が見つかりません」とした上で、今後の捜査に全面的に協力していく考えを明かした。

 続いて、「私は彼女の夫と連絡を取り、彼とその家族に支援を申し出ました」と綴り、夫や幼い息子をはじめ、ハッチンズさんの家族をサポートしていく意向を表明した。

 ただ、アレックのショックはあまりに大きく、今後の仕事を全てキャンセルしたとも伝えられている。

◆アレック・ボールドウィンのせいだとは思わない

 沈痛コメントが発表されて以降、SNS上では「あなたのせいではない」「これは事故」など、アレックを思いやるコメントが多数寄せられている。

 また娘を亡くしたハッチンズさんの父は、英タブロイド紙『The Sun』の取材に対し、「アレック・ボールドウィンのせいだとは思わない。小道具の銃を扱った担当者に責任がある」と話している。

 現地メディアは、入手した宣誓供述書の内容から、当時の状況を伝えている。

 それによると、誤射が起こる直前、アレックに小道具の銃を手渡したのは、助監督。弾薬が入っていないことを意味する「コールドガン」という言葉を、声に出して伝えていたという。

 そして、本作の撮影現場で、小道具の銃を担当をしていたのは20代の女性。女性の父は、映画の小道具係として長年のキャリアを積んだベテランだというが、女性自身はこの仕事の経験は浅く、まだ新人だったといわれている。

◆「非常に危険」スタッフが警告を発していた

 実は以前から、この小道具担当の銃の扱いには、現場から不安の声が上がっていたといわれている。実際、今月16日にも、スタントマンが使用した小道具の銃から弾のようなものが発射され、スタッフが「非常に危険」と責任者側に報告したと報じられている。

 また、撮影現場の劣悪な環境が、事故原因の一つと指摘する声も。本作は低予算で作られていたこともあり、銃の扱いに慣れていない小道具係や、業界評が決して高くない助監督が起用されたうえ、現場スタッフへの処遇もひどいものだったという情報がある。

 撮影時間が長時間に及んだうえ、スタッフの宿泊場所がセットから遠かったことから、現場は疲弊。今回の誤射事故が起こる前にも、複数名のスタッフがやめていったそうだ。

◆過去にも誤射で死亡事故が起きていた

 撮影中の誤射で死亡する事故は、今回が初めでではない。1993年には、俳優ブルース・リーの息子ブランドン・リーが、映画「クロウ/飛翔伝説」を撮影中に、小道具の銃で撃たれて死亡する事故が発生。その後、撮影現場での銃使用に関する細かいルールが付け加えられたといわれている。

 だとするならば、なぜ再びこのような痛ましい事故が起きてしまったのか。

『TMZ』などの現地メディアは、「撮影スタッフの一部は、セット以外の場所で、射撃訓練をしていたことがあった。そこで使用されていた銃が、アレックの手に渡った可能性もある」と報じている。

 もしこの報道が事実だとするならば、射撃訓練で使っていた銃が、どのような経緯で現場に紛れ込んだのか。悲劇を二度と繰り返さないためにも、徹底した検証が求められる。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>


関連リンク

  • 10/26 8:44
  • 女子SPA!

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます