道枝駿佑×目黒蓮『消えた初恋』で魅せるリアリティと胸キュンの絶妙なバランス

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なにわ男子・道枝駿佑、Snow Man・目黒蓮がダブル主演するドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)が10月9日にスタートした。今、ジャニーズで最も勢いのあるグループの人気メンバーが主演することもあり、今シーズン最も注目度の高いドラマの1つである。

ここまで第3話までの放送を終え、概ね序盤のストーリーが展開された状況である。元々、月刊誌『別冊マーガレット』(集英社)に連載中の漫画が原作だが、Twitterのコメント等を見る限り、原作ファンからの評判も良い。また、道枝、目黒のファンによるコメントも、数々のシーンにキュンと心を奪われるなど、熱量が高い。視聴者の満足度は、非常に高いと感じている。


原作の漫画を読むと、誠実さ、真面目さ、そしてそれ故に何処か可笑しさのある登場人物に、絶妙なリアリティがある。ともすれば、非日常的なストーリーになりがちな男性同士の恋が、登場人物の人間的な魅力と、少女コミックらしい爽やかな画風により、純粋に見守りたい気持ちにさせられる、そういう魅力が原作にはある。


ここまでのドラマを振り返ってみると、原作の応援したくなるような魅力も損なっておらず、ドラマならではの楽しさ、見ていてウズウズするような気持ちも駆り立ててくれる。ドラマの序盤で、そのドラマを継続して見ようと思うかどうかは、だいたい決まってしまう。その意味で、ここまでの3回の放送は、第4話以降も見たいと思わせるものであった。


漫画原作のドラマは、キャスティングがイメージ通りかどうかが、最初の印象を大きく左右する。優しくてちょっとおバカな青木を演じる道枝。誠実でどこまでもまっすぐな井田を演じる目黒。いずれも、彼ら自身のビジュアルのイメージをうまく生かして、原作のイメージ近い形で演じられている。また、179cmの道枝と185cmの目黒、二人が並んだ姿は、それだけで十分原作のイメージを再現している。


同じく主要キャラクターである、橋下さん役の福本莉子、あっくん(相多)役の鈴木仁の雰囲気も原作に近い。漫画原作のドラマだと、原作よりも主演俳優自身のキャラクターに寄せて演出されることもあり、原作ファンが違和感を抱くこともある。本作は、道枝と目黒自身をはじめ、出演者自身のキャラクターを生かしつつ、原作の世界観を忠実に再現できており、良いキャスティングだったと言える。


一方で、道枝が演じる青木、目黒が演じる井田、それぞれのビジュアルが、ドラマならではの映像として非常に映える瞬間も多くあった。特に、青木と井田、二人きりのシーンでは、漫画とはまた違ったインパクトを持った映像が繰り広げられた。


学校の屋上で二人が微妙な距離感で交錯するシーン、文化祭の準備を終えた帰り道で二人並んで歩くシーン、つまづいて倒れそうになるシンデレラ役の青木を王子様役の井田が抱き止めるシーン、隣り合って勉強する中で青木が井田の気持ちを知るシーン、等々。もちろん、演出として作られたシーンもあるが、それらのシーン自体は日常を逸脱したものではない。しかし、二人だけが映像に収まり、そのビジュアルがクローズアップされたとき、瞬間的に日常から逸脱する。


この『消えた初恋』の原作が持つ魅力を損なわないためには、このストーリーの登場人物と、展開されるストーリーが、日常的でリアリティに溢れる必要がある。一方で、恋愛ストーリーとしてのドラマ性や、男性同士が純粋に恋をするというテーマ性がないと、作品自体が凡庸なものになってしまう。ドラマ化するには、実は非常にバランスが難しい作品であると言える。


道枝と目黒の個性とスキルは、そういった難しい役割が要求される中で、うまく発揮されている。どこにでもいそうな高校生なのに、こんなピュアでキュンとする男性同士ってなかなかいない。身の回りになかなかなさそうな話なのに、それが全く特別なことじゃないくらいありそうな話に思える。それは、道枝と目黒、二人が持つそれぞれの魅力を、日常的な演出にうまく散りばめることで、この作品が持つ胸キュンとリアリティのバランスをうまく保っている。結果、原作の魅力を生かしつつ、ドラマとしての魅力を新たに生む結果に繋がっている。


ドラマ『消えた初恋』は第3話まで終了し、ここからは青木と井田、そして橋下さんとあっくんを交えて、物語がより深い方向に展開していくと思われる。役者としての見せ所は、序盤で心を掴んだ後、ストーリーの中盤から結末に向けて、どれだけテーマに沿ってストーリーを掘り下げられるか、だと考える。道枝と目黒が、それぞれが持つ個性とスキルを生かして、原作が持つ魅力をドラマでどこまで引き出せるか、4話以降の展開が非常に楽しみである。


文:ジャニヲタおじさん


『消えた初恋』

毎週土曜よる11時30分~

※第4話の放送は10月30日(土)深夜0時~ 

©テレビ朝日

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