「2回接種」でこんなにお得!温泉・家電量販店も…「ワクチン割引」完全ガイド
新型コロナワクチンの日本国内の2回接種率は、67.4%に達した(10月19日現在)。ワクチン接種が感染を完全に防げるわけではないが、緊急事態宣言がすべて解除され、新規感染者も抑えられている。久しぶりに出かけようと考えている人も多いのでは?
そんなとき、強い味方になるのが、2回接種者を対象にした「ワクチン割引」だ。
「ワクチンで重症化リスクが減り、人々の行動範囲が広がるので、需要を掘り起こすためのサービスが広がっています。一つ一つの特典は小規模でも、月単位では大きな節約になることも」(ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏)
ならば、使わない手はない。今回は、全国のお得なワクチン割引を紹介しよう。
まず注目したいのは、コロナ禍で大きなダメージを受けた、ホテルや旅館だ。
「たとえば、紅葉が見頃を迎えている栃木県の鬼怒川温泉では、多くの割引サービスが提供されています。鬼怒川渓谷沿いの鬼怒川パークホテルズでは、インターネットや電話で該当プランを予約したワクチン接種済みの宿泊客を対象に、夕食時にグラスビールが1杯サービスされる他、貸切露天風呂が無料に。しかも、館内の売店で使える1000円分の商品券をもらえるなど、至れり尽くせりです」(旅行雑誌記者)
同ホテルに、このプランの利用状況を聞いたところ、「年末にかけて、ご予約がかなり入っております。平日でも多い日だと5〜6組は、このプランをご利用いただいております」
一方、都会で週末を過ごしたい人もいるだろう。
「都市部のホテルでは、コロナ禍前にメインだった出張客や外国人客が激減しました。空室を避けるため正規料金から大幅に割り引く例も。ふだんなら泊まれないグレードの部屋を利用するチャンスですね」(前出の旅行雑誌記者)
銀座にほど近いザ・ゲートホテル東京では、そんな割引料金から、さらに10%お得な「接種済み割引プラン」を11月末まで設定。部屋のタイプによっては、正規料金のわずか3割ほどで泊まれる。
■観光地や家電量販店でもお得なサービスが!
また、観光地でも、ワクチン割引が展開されている。
「積極的なのが山梨県の富士急ハイランドです。2回の接種証明書類を提示することで、この7月にできたばかりの、富士山を正面に望むスカイデッキの利用料金が、11月末まで無料になっています。他にも、フリーパスの割引プランの設定や、10月末の締め切りでフリーパスを抽選で50組100名にプレゼントするキャンペーンなどを行っています」(前同)
航空会社でも、全日本空輸(ANA)は、国内航空券と宿泊を組み合わせた旅行プランなどに使える最大3万円のクーポンを、先着順で配布している。予約期間は11月29日までだ。
「やはり、ホテルの宿泊費やツアー参加費など、旅行関係は割引の幅が大きいですね」(前出の丸山氏)
ただ、行楽に出かける人だけが得するわけではない。在宅する時間が増えたのを機に、スマートフォンやパソコンなどを購入した人も多いだろう。ただ、「どうも扱いが苦手で……」と悩んでいる人向けに、家電量販店のノジマが、ユニークな割引を実施している。
「1回以上接種済みの65歳以上の高齢者限定ですが、平日の来店でアンケートに回答すると、いつも使っているスマホやパソコンの操作方法や不具合の相談に、無料で応じてもらえます。通常は2200円(税込)かかりますから、お得ですね」(ITライター)
また、会社勤めにとって欠かせないのは、帰宅前の一杯だろう。全国的に酒類の提供制限が解除されつつあり、飲食店や居酒屋でもワクチン割引を実施中だ。
「最初の1杯だけ無料、なんてサービスをやっている店があると、切りのいいところで店を出て、ついハシゴしちゃうね」(50代男性)という呑兵衛も。
「大手チェーンだけでなく、個人経営の飲食店で、ワクチン割引を実施している例も、意外に多いんですよ。近くのラーメン店でも、接種済証を提示すれば、味玉一つサービスされるかもしれません。試しに、検索サイトで“自宅や勤務先のエリア+ワクチン+特典”と入力して、探してみては」(丸山氏)
10月25日発売の『週刊大衆』11月8日号ではこのほかにも飲食店・娯楽施設・自治体などのお得なワクチン割引を紹介している。